=しずく・17= ページ17
「泣き虫だけど・・・。
おれ・・なかじまのコト・・すきなの。」
中島がまた急に動いて
腕の中のおれをぎゅ――っと抱き締めた。
また、おれ肩がビクンとしてしまうの。
中島がおれを見つめて
「ホントに?
今、ビクッてしたけど、ホッントにっ?
ホントに伊野尾ちゃん俺の事好きなの?」
おれは伏し目がちに小さい声で
「ぅん。・・すきぃ。」
またぎゅっと抱き締めて
「うわっ・・ヤバい。可愛い・・伊野尾ちゃん。」
「えっと・・なかじま・・聞いて?」
と言って、中島の胸元をそっと押して
中島を見つめて
「あのね・・おれがなんでビクッて
なっちゃうか、雨が苦手なのか・・
話すから・・聞いて?」
「あぁ・・うん。」
______________。
おれは中島の腕の中で
学生の時の雨の日の出来事を話した。
そしてそれを助けてくれた人が
クラスメートで友人の薮だってコト_____。
中島は黙って、おれを見つめて聞いていた。
話してる途中で・・また思い出して
少し怖くなったけど
そっと中島が手を握って優しく見つめてくれた。
話し終わったおれの顔を覗き込んで
優しく温かい声で
「伊野尾ちゃん・・
抱き締めてもいい?」
「ぅん___。」
そっとそっと優しくゆっくり
壊れない様気を付けた抱き締め方で
おれを包み込んで耳元で囁いた。
「ごめん。
伊野尾ちゃん本当にごめん。
嫌な事思い出させて___
本当にごめんな_____。」
そっとおれと見つめ合って
「伊野尾ちゃんが先生でも、男でも
泣き虫な大人でも関係ないよ。
俺、伊野尾ちゃんが好きなんだ。
・・何なら、泣き虫でうぶな乙女って
超、可愛いし。」
「もぅ。
そうやって・・また、からかう。」
「ふふっ。“もぅ”って
可愛いな〜、伊野尾ちゃん。」
おれはぷんぷんとおこって
「ちょっとぅ。
かわいいっていわないで・よ。
はずかしーからっ。」
「あ〜〜〜。
いちいち、可愛いな。伊野尾ちゃんはっ。」
「もぅ〜〜。」っと中島の腕の中で
ぷんぷんして、中島の胸元をポカッと叩き
「あっ!」って言った。
「どーした?伊野尾ちゃん。」
「いま、何時?」
「えーっと、
もうすぐ6時だね。」
「ぁぁ!やばーいっ。
待ち合わせに遅れちゃうっっ。」
「え?・・行くの・・今日______?」
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あひる☆(プロフ) - にのんさん» きゃぁ〜〜ん!!にのんちゃま!!来てくれてありがとぅ(●´ω`●)うっれしぃ〜♪ごちそうさまありがとうございますぅ〜〜♪♪ (2017年5月15日 10時) (レス) id: 706e89320c (このIDを非表示/違反報告)
にのん(プロフ) - 来ましたよーん♪生徒のゆーてぃーが可愛すぎてですね…。ごちそうさまでございますぅーー!! (2017年5月14日 17時) (レス) id: ee932bb254 (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - キャティアさん» すご〜〜〜〜〜いっっ!!あひるまでテンションあっぷるになった!!すごいなぁ〜〜。本屋行かなくっちゃ!!うふふ。読んでくれてアリガトゥ♪ (2017年5月6日 14時) (レス) id: 3eb751290e (このIDを非表示/違反報告)
あひる☆(プロフ) - JUMP♪大好き!さん» なんと!!お話し書かれてるんですねぇ。はい!!読ませて頂きますねぃ(*^_^*) (2017年5月6日 14時) (レス) id: 3eb751290e (このIDを非表示/違反報告)
キャティア(プロフ) - やっほ〜!!読んだよ!続きが気になって仕方ない!!いきなりなんだけど自慢していい?(笑)私が送ったイラストが、今月の『POTATO』に載ってたんだけど!!(涙)ヤバいよ!どうしよう!!テンション上がりっぱなしなんだけど!! (2017年5月6日 0時) (レス) id: 3b338422a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あひる☆ | 作成日時:2017年5月5日 16時