23:どういう関係で? ページ29
太宰に強引に引っ張り出された中也は、必死に太宰に抵抗をする。
中也「オイ、糞太宰!離しやがれッ!!」
太宰「嫌だね。君が彼女とどーいう関係か教えてくれないと離さないよ」
………太宰は完全に離さない様子である。
中也「………チッ。Aとは
太宰「噓つけ」
中也「噓で悪かッたな」
太宰は「まぁいい、君と彼女の関係を聞いたことで私は用は無い。」と云ってそのまま帰ろうとしていた。
中也「待て、帰る前にAの様子を教えろ。彼奴の妹から重症だと聞いたンだが………」
太宰「あぁ……確かに彼女は重症だよ。」
太宰は何故か溜めていった。
中也は太宰が何故、言葉を溜めたのかは大体見当がついた。
太宰「中也、驚かないでくれ………彼女は今、生死を彷徨っているよ」
太宰の発言に中也は言葉が出なかった。
中也「(Aが、生死を彷徨っている…………だと?)」
頭には、彼女がもう永遠に"戻ってこないかもしれない"という事しか意識が無かった。
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作者名:もえ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/mokomokohi4/
作成日時:2018年2月6日 16時