偽りの恋人がどうやらマフィアに居るらしい【中原中也】

8:急すぎンだろ ページ11

このままにして______



中也｢おいA!!A？｣

A｢ｽｰｯ……｣

中也｢寝ている………のか？｣

どういう事か、急にAが中也に抱き付き＿＿＿＿＿＿寝ている。

そっとAの顔を見ると、普段とは全く違う顔で中也の胸の中で眠っていた。

如何するべきか＿＿＿＿＿＿

首領は取引先の所に行ってて居ない。

こういう時は＿＿＿＿＿＿

紅葉｢中也、私に何か用かえ?｣

中也｢Aの家を…………知ってますか？｣

紅葉｢………中也、いつの間に御主は手が早く……｢違いますよ!?｣冗談じゃよ｣

紅葉の情報によると、Aは妹と二人暮らしらしい。

中也｢まァ、二人暮らしってのも納得行くけどな｣

先刻教えて貰ったAの家にインターホンを押す。

すると、玄関の先から＿＿＿＿＿＿

里穂｢はぁい。あ！貴方は＿＿＿＿＿＿｣

中也｢Aの彼氏(･ ･)の中原中也です、Aが急に倒れかけて………｣

倒れかけたのは勿論噓だ。

妹の里穂はハッとした顔をしながら｢すいません、きっとあの時の事が………｣とAを受け取った。

中也｢あの時の事………?｣

里穂｢いえ、何でも無いんです。姉を………送って下さり有難う御座いました｣

そう言って里穂は玄関の扉を閉めた。




中也は、如何しても里穂が不意に零した"あの時の事"が頭から離れなかった。

作者の部屋→←7:なぁ………!!

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