異能力：《カゲロウデイズ》【文スト】【(微量の)カゲプロ】

16.全てを壊すつもりで ページ23

NO SIDE.


『フッ、フフッ……アハハ！！ﾋｨｰおもしろ！！！自分でッ………ｸｸｸｯ……自分で社の信頼と民草の崇敬ってッ……ﾌ……言ったのに…！！そのあとにすぐ包帯無駄遣い装置ってッッ！！アハハハハハ！！！』


これ以上ないというくらい笑い転げるA。

そんなAを放り、話は進んでいた。


国木田「この非常事態に何をとろとろ歩いておるのだ貴様は！！はやく来い！」

敦「非常事態………って？」

国木田「探偵社に来い！人手がいるんだ！」


国木田に笑いからやっと立ち直ったAが聞く。


『ヒトデ？』

国木田「人員だ！！爆弾魔が人質を連れて探偵社に立て籠もった！！」

『うわ』


───────


「嫌だァ………もう嫌だァァ………」

『あの人ストレス溜まってんの？』


机の上に乗り、リモコンを持つ爆弾魔。

その前には人質と思わしき女性が拘束されていた。


「全部お前等の所為だ……【武装探偵社】が悪いンだ！！」


そう言いながらリモコンをかざす。


「社長は何処だ、早く出せッ！でないと爆弾で皆吹っ飛んで死ンじゃうよ！！」

『お前も死ぬじゃん』

「もうボクはいいンだ！このまま皆死ンでしまえ！！」

『超投げやりだね』

「もうこの恨みさえ晴らせれば……！」

『………でもキミに世界を吹き飛ばす勇気はないんじゃない？』

「え？ボクは武装探偵社だけを吹き飛ばそうとしてるンだけど…？」


Aは少しだけ爆弾魔に近づいて、言った。


『何かを壊すときは全てを壊すつもりで、だよ』

「────え？」


そこで、冷静ともおちゃらけているとも言い難い雰囲気で爆弾魔と話しているAを尻目に敦と国木田たちの話し合いはまとまったようだった。


太宰「……ということだよ、分かったかいAちゃん」

『何が？？』

太宰「いや……探偵社の人間は顔も異能も知られていて、下手に動くと危ない。だから顔の知られていない敦くんとAちゃんで爆弾魔の気を少しそらしておいてくれたらこちらがどうにかするって話だったんだけど………」

『初耳！！！！』

太宰「まぁとにかくよろしく！！」

『爆弾魔も味方も投げやりなんだけど』


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昨日更新出来なくてすんまソん！！

今日はもう１、2話更新するつもりなので夜露死苦。


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