私の新しい物語【おそ松さん】

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『煮干し……?ですか?』


オーナーが新商品と言って煮干しをだしてきた。


「そう！煮干し。最近猫にはまっちゃてねぇ。ここら辺猫多いでしょ?だから、置いてたら来てくれるかなぁって。」

「ふふっ、流石オーナー。何でもありですね。」


「そりゃあ、オーナーですから!……あ、ちょっと出なくちゃいけなかったわ。二人とも後は頼んだわよ！」


「はい、お疲れさまです。」


『お疲れさまです。……これ、猫に見て貰えるよう外がいいですかね？』


「うん、そうだね。Aちゃんお願いできる？」


『はいっ。』





――――――
煮干しが並んで少し立ち、煮干しを見つけた猫達が店の前に居たりする。

オーナーの思惑通り。

オーナーが居るときに沢山居る気がする。
こっそりあげてるのかな……？



今日もまた神崎さんとお留守番。



ふと、外に目をやると何やら迷われているお客様が居て、私は声をかけにいった。


『いらっしゃいませ。』


私が声をかけるとビクッと驚いてしまった。
驚かせてしまったので様子を伺うとそのお客様は一松さんだった。


『一松さんっ…！』

「………え?」


一松さんは猫と一緒に来ていたようで、猫は煮干し目当てだったみたい。


そして、一松さんは煮干しを買った。


本当に猫のことが好きなんだな……。


『ふふっ、凄く喜んでますね。』


「…あぁ。…あとで皆で食べような。」


猫は勿論一松さんも凄く嬉しそうで、微笑ましかった。


「…な、何……。」


『ふふっ、いえっ！何でも。……あっ、そうだ。もし良かったら、またいつか餌やりにご一緒してもいいですか……?』


「っ……!?…べ、別にいいけど……。でも、俺なんかと一緒に餌やっても面白くないでしょ……。」



『え…？そんな事ないですよ。初めて会ったときも凄く楽しかったですし、他の時も一松さんといて楽しかったこと沢山ありますよ。』


一松さんは凄く驚いた表情をして恥ずかしそうにしていたが、私は更に言葉を足した。


『それに、本当に面白くなかったらならお願いしません。』


「た、確かにそうだけど……。」

『はいっ。なのであまり自分を卑下しないでくださいね…?』


「っ…!わ、わわわかったからっ……!…じゃ、もう行く…。……じゃ、またね…。」


『はいっ！ありがとうございました。』



――――――――
一松side

何あのお願いずるくない…!?

……Aは、あぁ言ってたけど…Aの前では自信もってもいいのかな……。

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