私の新しい物語【おそ松さん】

チョロ松さん ページ35

チョロ松side

「そう、そこはクリックからのダブルクリック。ダブルクリックして……いや、違う違う。ダブルクリックして次はトリプル。」




そう、僕は今カフェで休憩中も立派に仕事をしている。


仕事も一段落し、眼鏡をクイッと上げコーヒーを嗜む。


やっぱり僕って六つ子の中で一番ちゃんとしてるよね。



「……え、チョロ松兄さん何やってるの……。え、怖っ。」



ふと、外に目をやるとトド松と目が合った。


「えっ!?何!?あの人、目すぐそらしたかと思ったら手作りのパソコンって言っていいのか分からないものを適当に打ち始めたよ！怖い怖い！！」



声は聞こえないものの恐らく解説してくれているであろうトド松を無視し、僕はパソコンをたたみ外に出た。



休憩も終わったことだしクライアントの所に行かなくちゃ行けないからね。


店から出た瞬間、トド松に話しかけられた。


「チョロ松兄さん何やってんの!?」


「あ、やぁ。トド松。何って仕事だけど?クライアントを待たせちゃ悪いから先急ぐよ。」


僕は何もついていない腕を見てスタスタとトド松を置き、歩きだす。



「えっー……。チョロ松兄さんついにあそこまで拗らせちゃったか……。ほんとヤバイわぁ、あのライジング思考スキー兄さん……。あのままどこ行くつもりだろ……。」








はぁ……！仕事したあとは最高の気分だね。


「……って何やってんだ！」



我に帰った僕は段ボールのパソコンと携帯をゴミ箱に捨てる。



あーあ、何やってんだろ僕。



こういうことをしてる前に就職しなくちゃいけないんだろうけど……。


実は言うと僕も働きたくない！

でもいつかは働かなくちゃいけないし……。



あーあ、一生ニートでいたいなぁ。



そう言えばAちゃん元気にしてるかな。



トト子ちゃん以外の女の子……。


このクソ童貞ニートどもに女の子の知り合い……。

しかも凄く可愛くて優しくていい子。


今もAちゃんは仕事頑張ってるのか。


……Aちゃんに見合う男になるためにもいつかはちゃんと就職しなくちゃ……！



あ、と言うかAちゃんってか、彼氏…いるのかな……?



……あんなに可愛くて素敵な子だったら絶対いるよね……。


居ないと信じたい……。


まぁ、でも居てもまだチャンスはあるよね！
…けど勝ち目なくないか？


僕は色々考えながら町をフラフラしていた。

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