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優しく教えてくれてたのは、、嘘?
「だって〜、物分かり遅いしさ。でも、教えてるのが皆に定着したのか親友って呼ぶようになった。そこから、あんたが勘違い始めたんだよ。」
勘違い、、、?
「まぁ、それが面白かったから別に良かったけど。」
「いらない!」
「、、、はぁ?」
「そんな親友、いらないっ!」
「こっちだっていやだよ、こんな親友!」
フフッ!
高い笑い声が教室に響いた。
皆、さくらちゃんの方をむく。
「なんか、見てたら凄い言い合いだったね。
友香ちゃんがそんな風に有希ちゃんのこと思ってたなんて、以外!
じゃあ〜、そろそろ先生来るしやめにしない?」
見てて面白かったけどね、と笑うさくらちゃんは窓から漏れる光の逆光になって美しかった。
皆、やっと緊張から解放されたのか私を睨みながら席に着こうとする。
すると、
「あれ〜?皆、有希ちゃんのこと睨んじゃダメでしょ?生徒会の人だからね?」
ぷうっと頬を膨らませて首をかしげた。
さくらちゃんが言ったから逆らえるわけもなく、皆普通通りに接してきた。
驚いたのは放課後。
もう、生徒会から抜けてくれって言われるのかと思ったらさくらちゃんが私の席まで来た。
「ゆーうーきーちゃんっ!」
び、ビックリした、、
「ほらぁ、おもちゃであーそぼ!」
「あ、う、うん。」
空き教室につくまでの間、とても辛かった。
「あのね、有希ちゃん。」
「な、なに?」
「私、有希ちゃんの考え奏芽ちゃんに言わされたんだと思うんだけどちがう?」
「、、、え?」
「だって、あれだけ私たちと一緒にいたのに急に言い出すなんて、じゃあなんであのとき助けてくれなかったの?って愛子ちゃんとか思うんじゃないかな、、?」
「、、、、、、」
確かにそうかも、急に言い出すなんて愛子さんとか傷つくよね。
「でも私は有希ちゃんのこと信じたい、これからも友達でいたい。有希ちゃん信じてるよ。よろしくね。」
私の手を両手で握り、訴えるようにこっちを見つめる。
『よろしくね』この言葉はどういう意味で言ったのか分からない。
『信じたい』、『友達でいたい』って何?
信じたいって何を信じるの?
友達でいたいってほんとに思ってる?
ぐるぐる回る疑問。
でも、私は変わらない。
裏切り者なの。
さくらちゃん、いつか貴方を倒すから。
絶対、いじめ止めさせるからね。
第三章 晴れて裏切り者 Fin
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流雲(プロフ) - ゆ〜なりさん» これ、アプリで作ったやつだよ〜笑 ありがとう!頑張れる! (2019年10月20日 15時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
ゆ〜なり - すごい面白いー!絵が上手すぎない? (2019年10月20日 10時) (レス) id: dc1b74a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - アメリアさん» わあ、うれしい!ありがとうございます!頑張りますね! (2019年9月24日 19時) (レス) id: 69c985532c (このIDを非表示/違反報告)
アメリア(プロフ) - めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2019年9月15日 16時) (レス) id: 6670beebf5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:流雲 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/moe181031suzuki
作成日時:2019年9月3日 21時