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「痛い。」
2階から飛び降りた織田くんは豊臣くんに近付く。
「おい、貴様。」の後はよく聞こえなかったが、織田くんが何か言ったことで豊臣くんが勢い良く立ち上がった。
「あああ、あん時の!」
「立てたな。……うつけが。」
そう言った彼の顔は見えなかったが声色がどことなく優しかった気がする。織田くんがホールを立ち去ったと同時に3時間のタイムリミットが来た。
「秀吉くんの勝利。これにより56人が脱落、秀吉くんは56ポイントを獲得。」
「やったあ……。」
豊臣くんはその場に倒れ、それを加藤くんを支える。
「……加藤。」
「俺の完敗くさ。」
伊達くんは彼に拍手を送り、毛利くんと前田くんは豊臣くんを支える。豊臣くんの表情は明るくみんなと笑いあっている姿を見ていたら、自然と私の口角も上がっていた。
「泣いておられるのですか?」
「そういうのは気付いても言わないの〜。豊臣くんには秘密ね?」
流れないよう上向いたり瞬き減らしたりしてたけど我慢しきれなかった。この顔をみやびちゃん以外の誰かに見られる訳には行かないので教室に戻る前にトイレに寄った。徳川くんが旗印を出したとアナウンスが入ったのはちょうど教室に着いた頃だ。
「家康くんが出した旗印はこちらです。」
"3分以内に武田信玄を倒す"
教室に衝撃が走る。
「来い、ゴミが。」
それから彼はあっという間に武田くんをノックダウンした、宣言通り3分以内に。
「家康、何者なんや。」
「バケモノ。」
「次元が違いすぎる……。」
皆が道を開け、徳川くんは教室を出ていく。廊下にいた織田くんの前まで行くと、「ゴミを一つ、始末したぜ。」と鼻で笑った。これから波乱が巻き起こる、ここにいる誰もがそう思っただろう。
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もちゃ(プロフ) - みーさん» コメントありがとうございます。こだわってるところ褒めていただけて光栄です。楽しみにしてくださってることも嬉しいです、ありがとうございます。 (2022年9月9日 3時) (レス) id: ecce92cfda (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます。お返事遅くなってしまい申し訳ございません。好きと言っていただけて嬉しいです。応援もありがとうございます、頑張ります。 (2022年9月9日 3時) (レス) @page22 id: ecce92cfda (このIDを非表示/違反報告)
みー - このお話の2人の距離感が私も好きです!これからも楽しみにしています! (2022年9月5日 10時) (レス) id: ef372782cb (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 面白くて好きです!更新頑張ってください! (2022年8月16日 23時) (レス) @page19 id: 2a8d4606f0 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ(プロフ) - moka、さん» コメントありがとうございます。試行錯誤しながらですが最初のうちは近すぎず遠すぎずを目指しているのでそんな2人の距離感を好きって言ってもらえて嬉しいです。感想、お気遣い、ありがとうございます。 (2022年8月11日 2時) (レス) id: ecce92cfda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちゃ | 作成日時:2022年7月29日 15時