フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《21》可愛い【幼馴染】 ページ22

『はじめまして、



最初から変なとこ見せて失礼しました、



綾城 Aといいます。



いつも建人がお世話になってます』



「こちらこそ、変なタイミングに声かけちゃってゴメンね、



五条悟、わがままな後輩、七海の頼れる先輩です」








七海の鋭い目線に気付かないふりをしてそういえば、



ひらめいた、と顔を輝かせた彼女が、あぁ！と言った。








『建人がうざいって言ってる先輩ってこの人ね！』



「…なーなみーん」



「A、あなたなんてこと言うんですか」



「Aちゃんに非はないでしょ、



ほらほら、どんな嫌がらせが良い？」



『…じゃあ、1週間禁酒させてください、



飲み過ぎで心配なんですよぉ…』



「大丈夫だと言っているでしょう。



…というか五条さん、



Aにちゃんをつけて呼ぶのはやめていただけますか」



『…え？……んー、別に私は、大丈夫だよ？』



「そーだよ七海、嫉妬は見苦しいぞ〜！」








超嫌そうな顔をした七海が、



渋々、じゃあ良いですよ、と言ってそっぽを向いた。



そろそろやりすぎたらあとが怖いから、



端的に用を済ませる。








「ねぇAちゃん、君ってさ、呪霊、見えてるの？」







Aちゃんは、笑顔のまま頷いた。



七海にアイコンタクトすれば、七海が後でご説明します、と言った。



これ以上絡んでも、面倒臭い方向に行きそうだから、



今度こそ、と踵を返して、



そっ、お邪魔しました〜、と手を振った。

《22》あの子がほしい→←《20》可愛い【幼馴染】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す