フレ申したら、相手が最強だった件【呪術廻戦】

《13》ゲームダウン ページ14

『なんかご機嫌だね』



「今日もな…じゃなかった、上司がカッコよかった」



『そりゃあ何より』



「…ね、カワウソさ、ワルチャで喋るの？」



『うん、そのつもり。



収拾付かないでしょ、放っておいたら。



喜久福さんも、誰？って解析されてるの可哀想だし』



「カワウソ優しーなー、サーバーダウンするよマジで」



『流石にそれはないでしょ』



「やってみたら？」








笑い混じりにそんなことを言われる。



渋りつつも、分かった、と言って、ワルチャに一言だけ言葉を発した。








【えっと、こんにちは】








そう打った瞬間に、Takuくんの笑い声が聞こえてきた。








「あのカワウソの初喋りがこんにちはってある？



あーやべぇ、カワウソ超おもしれぇ」



『だってなんていうのが正解かわかんないんだもん。



……あ』



「あ」








あ、のタイミングが重なる。



アプリが強制終了された。









「…やば、おもろ」



『マジじゃん、サーバー落ちた』



「明日ネットニュースだね、



某有名なオンライン戦闘ゲーム、



伝説プレーヤーの一言にゲームダウン、って」



『うわやだー』



「頑張れカワウソ。



ちなみに俺は、



嫌われてる女優ナンバーワンの成幹がカワウソ説が一番好き」



『一番違うこと分かってるくせに』








そう言って、けらけらと二人で笑えば、



喜久福さんからメッセージが来た。








『ん、なんか個人メッセージ来た』



「誰から？」



『喜久福さん』



「ほえー、なんて？」



『…なんかゲーム、落ちました、助けてくださいだって』



「可愛いな、喜久福さん」



『女の子？喜久福さんって』



「女の子って年齢ではないよ。



しかも男性だし」



『なんだ、僕っ娘かと思ったのに』



「立派な教師ですっつってた」



『立派な教師か』








スパゲッティーをすすりながら、片手で喜久福さんに返信をする。

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