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「侑。」


「ハイ!!」





Aは大丈夫だ、と大耳達に頭を下げる間

北は宮侑を呼んだ。





「Aも。」


『え?はい。』





呼ばれたAは北の前に立つ。

横に居る宮侑に若干怯えながら。





「A、うちの学校は出待ちとか禁止やねん。
まあ知らんかったんやからしゃあないけどな。
次は気を付けてな。」


『はい。ごめんなさい。』





何かを察したAは素直に謝り頭を下げる。

それを見た北は宮侑に向き直る。





「そんで侑や。
いきなり睨んで"雌豚"言うなんてあかんやろ?
言われた側はどう思う?分かるか?」


「分かります。めちゃくちゃ嫌な気持ちになります。
そんでめっちゃ怖いと思います。」


「分かっとるやないか。
自分の機嫌が悪いからって人に当たったらあかん。
もうやったらあかんで。」


「はい。すんませんでした。」


「謝るんは俺やないで。」


「水瀬サン、本当にすんませんでした。」





Aに頭を下げる183cm。

Aも慌てて頭を下げた。





『い、いえ!私も知らなかったのでごめんなさい。
今回の件でちゃんと覚えたので気を付けます。』





謝るAと宮侑の背後から角名倫太郎が近付く。





「治が言ってたんだけどさ、
水瀬さん正門で誰かに絡まれてなかった?」


『アッ』←


「そうなん?」





喧嘩ふっかけたAは必死で首を横に振る。

だって怒られたくないから。





『イエッあれは何してるのか聞かれただけで!』


「ほんまに?」


『ヒィッ……』





北の圧、恐るべし。





『アッ…エット、最初はナンパ…されたと言うか……』


「……誰にや。」


『さ、サッカー部の……』





疑問符の無い北にすっかり萎縮したA。

もう覚悟を決めた。





「サッカー部でそんな事する奴ら言うたら
木嶋とかやない?なあ信介。」


「……せやな。
A、また何かされたらすぐ言うんやで。」


『ハイ……』





目が泳ぎっぱなしのA。

北のナンパ野郎共への怒りがカンストしたせいで

Aはバレなかった。←





「なぁツム、腹減ったわ。はよ帰ろうや。」


「お前この流れで言えるとか……」


「やってずっと我慢しとんねん。」





宮治は疲れた様にそう言った。

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沙羅(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます!頑張って書かせて頂きますっ!!駄作ですが、よろしくお願いします!! (2020年5月15日 19時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 面白いです!最新楽しみにしてます!!! (2020年5月11日 23時) (レス) id: fdb9b132f1 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みつさん» コメントありがとうございます!そう言って貰えるとさらに励みになります!全力で頑張りますので、今後もどうぞよろしくお願いします!! (2020年5月7日 11時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
みつ - 本当に面白い。読んでて楽しかったです。次に次にと読みたくなりました。また、楽しみにしてます。 (2020年5月7日 8時) (レス) id: e09414f65d (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - れんげさん» コメントありがとうございます!そ、そそそそんな滅相もない!!読みやすいなんて嬉し過ぎます……!!ありがとうございます頑張ります!!どうぞ今後もよろしくお願いします! (2020年5月3日 18時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年5月1日 20時

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