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拾弐 ページ14

no side




『いだだだだっ!!痛っ、痛い、痛いよ!?』

「本当に何してるんですか貴女は。
分かっているんですか、貴女、礎なんですよ?」




ちなみにこの2人の背後では

藤の毒にやられた鬼が絶叫している。




『ごめ、ごめんって、痛い、頬、引っ張ら、痛っ』

「全く…………あ。
頸を斬られてないからって安心したらいけませんよ。
私のように毒を使う剣士もいますから」




クルクルと刀を回し鬼に向き直るしのぶ。




「鬼殺隊 蟲柱 胡蝶しのぶ。
私は柱の中で唯一 鬼の頸を斬れない剣士ですが
鬼を殺せる毒を作ったちょっと凄い人なんですよ。

あは、失礼しました。
死んでるからもう聞こえませんね。うっかりです」

『……しのぶちゃんはうっかり屋さんだねぇ!』←

「ふふ、Aさんには負けますよ」

『やっだ辛辣♡』←




ふふふ、と笑いながらAは繭を斬る。

中からは村田が出てきた。




「それで……Aさん?
鬼と鬼ごっこなんて巫山戯ているんですか?」

『いや……そんなつもりではなくて……』




村田が見たのは正座させられ

しのぶに怒られる性別不明の人物だった。




「本来なら鬼を逃がした、と隊律違反になりますが
この"山"という場所ですから話は変わりますね。
Aさんの呼吸は"木"があればある程有利ですから」

『お館様のご好意で……』

「……鬼ごっこを始めて何秒で辿り着きました?」

「秒!?」




ここに来て初めて声を上げた村田。

村田はAが何者かまだ知らない。




「…服が溶けただけで身体はほとんど無傷ですね!
良かったです!」

「ヒッ……あぁぁ……」

『手拭い……使うか?』

「あっ……ありがとうございます……」




Aはなるべく身体を見ないように

村田に大きめの手拭いを渡す。




『あ、鬼に辿り着いたのは
数えた三十秒と…探して走った二十秒だから
一分も経ってないかな』

「……なら問題ありませんね。
Aさん、今回も時間内なので課題達成です」

『それは良かった』



手をパチンと合わせて微笑むA。




「あの……貴方は柱、なんですか?」

村田は手拭いを腰に巻きそっと尋ねる。




『私?私は"礎"だよ。聞いた事ない?』

「もっもしかして…!"最強の補佐"って噂の…!」

「あってますよ」

『え、何??そんな噂あるの??初耳なんだけど』




Aは首を傾け呟いていた。

拾参→←拾壱



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沙羅(プロフ) - アリスさん» コメントありがとうございます!!宇髄さんカッコイイですよね……!!もっとカッコイイ宇髄さんを書けるよう頑張りますので、ぜひ続編の方もよろしくお願いしますー!! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - コメント失礼します!宇髄さんは私の推しなので、すんごいかっこいいなあ…。とか思いながら見てます!頑張ってください! (2020年1月30日 21時) (レス) id: 4db94b3ad0 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - めぐちゃんさん» コメントありがとうございますっれ分かります…宇髄さんカッコイイですよね!もっと夢主を素敵な女性に書けるよう、頑張りますね! (2020年1月11日 14時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
めぐちゃん - コメント失礼します!!宇髄さんはカッコいいし夢主ちゃんもかわカッコよくて面白いです。頑張って下さい! (2020年1月11日 0時) (レス) id: 0087c5132c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2019年12月29日 21時

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