友達? ページ10
辰哉の胸で思いきり泣いて、家まで送ってもらってその日の夜わざわざメッセージまでくれて本当に良い人だしそりゃモテるか。と1人納得。
『 でもきっと、また距離感が近すぎたんだよね。』
ベッドの上に寝そべりながら天井を見て呟く。
忘れてた、男の子との距離の取り方。
また、私は同じ過ちを繰り返そうとしてる。
『 男友達って、そもそもなんなんだろ、』
抱き締められた辰哉はもう友達じゃない?
最初に会った時からなんとなく意識してしまってる目黒君は
友達にはなれない?
『 …疲れた、』
もう、男の子と関わるのも、目黒君のことを考えるのもやめよう。
気まぐれで少し話してくれただけで、辰哉や椿がいたから仲良くなれただけ。
辰哉のことも康二も目黒君も、ちゃんと好きな人がいて私みたいに好意かどうかもわからず辰哉みたいに友達だと思って近付くことでその真剣に好きな人たちを傷つけるなら私はもう身を引こう。
そうすれば解決する。
ふと、部屋に飾ってあるエルダーフラワーが目に入った。
『 花言葉は 哀しみ』
今の私の感情にピッタリだ。
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作者名:碧 | 作成日時:2023年10月30日 14時