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手首の熱 ページ14

電車が過ぎ去った後の静かなホームでどうしたらいいか分からず固まっていた。





掴まれた腕だけどんどん熱くなってる気がして、でもどこか冷静に あぁ、食堂で初めて会った時も手首を掴まれて熱くなったな なんて考えてた。






"Aちゃん、何考えてるの?"





『 …目黒くんこそ、なにしてるの、?今田さんは?私と一緒にいる場合じゃないよね、?』







"なんで美桜の名前が出てくるの。今、関係ないよ"








『 …関係なくないよ。関係しかないよ。』







蓮くんが名前を呼び捨てで呼んでるってことも掴まれた腕が熱いことも全部全部辛くて気付いたら腕を振り払ってた。






" あ…ごめん、痛かったよね。"







貴方の哀しそうな顔はもう充分だ。







『 …私に何か用かな。目黒くんと話したいことなんて私はないし今田さんに申し訳ないから。』







その言葉に蓮くんが俯いてしまい、沈黙が訪れる。





そのまま離れようとした時




"……好きなんだよ、"





と蓮くんが震える声で呟いた。






『 …え、?』
『 目黒くんが好きなのは今田さんでしょ、』



自分も震えながら唇をかみしめて俯きながら呟く。




自分で言って自分で傷ついてバカみたい。

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作者名: | 作成日時:2023年10月30日 14時

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