電車の彼 ページ2
「 お、座れそ、」
朝から座れるなんて超ラッキーなんて思いながら
好きなKPOPのアイドルの歌を聞き登校するこの時間が本当に好き。
よく周りの音が聞こえるなーなんて思ってたらノイズキャンセルの機能がオフになってたことに気付く。
あー、うるさいはずだ、と納得しノイズキャンセルをオンにしようとした時に気付く。
私の方を見て女子がヒソヒソと話している。
え、え、なんか前髪とか変だっけ、
朝ごはんついてる?
慌てて携帯で前髪を確認しようとすると上からクスッと
笑い声が聞こえて思わず見上げる
「 め、目黒くん、」
そこには私の前に立っている学校でファンクラブが出来るほどの大人気同級生
サッカー部のエースらしい(?)目黒蓮くんの姿があった。
『 あれ、俺の事知ってるんですか?』
「あ、はい、一方的に、?」
『ははっ、なにそれ、』
なんだこの人。
なんだこの可愛い笑い方
てか、整いすぎだろ顔、
1人でツッコミを入れ倒していたら高校の最寄駅で
『 ねぇ、降りないの?』
「 あ、はい、おります!!」
『 落ち着いて、』
ケラケラ笑う彼と電車を降りてなんとなく流れで改札を一緒に抜けると
" めめ〜!!!!!!!"
となんとも大きい声が聞こえて。
『 こーじ、うるさい、』
" ええやん、めめ今日もイケメンやな!! てか、きみ誰?"
「え、あAAです。」
"え〜かわええな、俺向井康二!よろしゅうな!"
「宜しくお願いします。」
『Aさんって言うんだ、宜しくね。俺、目黒蓮。って知ってるんだっけ?』
ふふ、と笑った電車で出会った彼は私が出会ったどの人よりも特別な人になる予感がした。
112人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:碧 | 作成日時:2023年10月30日 14時