0日目48 ページ49
「あー、なるほど、なるほど……、了解です。まあ孤爪に関しては俺も本気で疑ってるわけじゃないので、さっき会議室で月島詰めたのも人狼だったらボロ出してくんないかなくらいの気持ちだったんで」
黒尾のその言葉に両手を軽く振り納得のジェスチャーをして見せる角名。
「ずいぶんアグレッシブだね、そんなに派手に動いて人狼が怖くないのかな？」
そんな彼に及川から訝しげな声がかけられた。
「しょーじき、こんな状況じゃあなかなか動けないと思うんだよね、夜は狼は怖いし昼はちょっとでも疑われたら吊られるのが怖いし、しかも実際の吊りや襲撃が具体的に何なのかもわかってない状況。それなのに……諸手を降って初っ端から狼を疑ってくなんてなかなかすごいじゃない。もしかして、狼に狙われる心配のない立場だったり？」
「……むしろ、俺は積極的に探すべきだと思いますけどね。例えば、偽物が共有者が三人とついでに占い師まで出てくると仮定します、こうなると残りの所謂潜伏人狼は最低四人。それを昼に当てずっぽうで吊っていく場合、行動や発言の少ない人間から吊りませんか？
だったら今のうちに全員に俺がどの陣営か見えやすくしておくのも手だなと思って」
「夜の襲撃を恐れない理由としては弱いけど、まあ、昼の処刑回避に関しては納得かな……」
「できればグレランから外してもらえたら嬉しいですね、こんだけ人数多いんだし、色が見えやすい俺は最初のうちは抜いたほうが村人陣営的にもプラスだと思うんですけど」
「グレラン……？」
「グレーランダム、偽物か本物かは確定していないけど役職COをしている参加者、占い師に占われて村人陣営であることが確定している参加者、明らかに怪しい参加者以外のグレーゾーンの参加者のうちからランダムで処刑者を選ぶという作戦です。」
人狼経験者の角名の発する聞き覚えのない単語に及川が首を傾げれば、後輩にあたる国見から助け舟が出された。
「へー、確かに理にかなってるように見えるね。ちなみに経験者の国見ちゃんから見て角名くんの行動はどう見える？」
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星を廻せ - 中の人です。表紙作りました。人選は完全に我の趣味です。本編などには何も関係ない趣味の人選です。 (2023年3月24日 4時) (
レス) id: 853819a2bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星を廻せ | 作成日時：2023年3月19日 7時
