お前ら、全員集合。21 ページ21
.
“良かったらデート、しないかい?”
そう夏油さんに言われるがまま、あれやこれやと気付いたら近くのカフェに。何故か奢られてしまった、ミルクティーをずずっと飲む。
そうそう、そう言えば私と夏油さんと真人さんと一緒にカフェに入ったのに、店員さんに「二名様ですか?」って聞かれたんだよね。
いやどう見ても三人なのに。真人さんそんなに存在薄いか?
『‥‥‥あの、そう言えば私に聞きたいことって何だったんですか』
「ん?そんなこと言ったかな」
『言いました、よ‥‥あの夏油さん‥‥』
私の髪しか先程から触ってないようにお見受けするんですけども。
いや、ホントに。私の隣の席に腰かけて、機嫌が良いのかずっとにこにこして私の髪をくるくると弄っている。人の髪の毛を触るのがご趣味ですか。
『‥‥真人さん‥‥この席二人がけでかなり狭いんですけど、反対側の席にお座りになっては‥‥』
「んー、やだ」
『やだ、とは』
「Aの隣が良い」
あ、そう、そうですか。
真人さんの距離の近さにはもう慣れっこなのだが、何なんだろう。元々二人掛けの席に三人が座っているので急遽に狭いんだよなあ。
正面側の席に座れば良いのに。
『最近、繁忙期のせいか任務が多いんですよね。お二人とも見るからに強そうだし、毎日忙しいんじゃないですか?』
「まぁね。最近は特に(色んな意味で)忙しいかな。ね、真人」
「ま、でも毎日楽しいよ〜」
うわぁ、お二人ともやっぱり凄いなあ。夏油さんと真人さんと離してると私ももっと頑張らなきゃ、って気分になる。
「A、何か食べたくないかい?」
『えっ!?いやミルクティーまで奢って貰っちゃってるし』
「あっ、良いじゃん頼んで貰えば。Aは何のスイーツが好きなの?」
『えっと‥‥‥‥‥‥‥プリン?』
「じゃあ、このメニューに大きく載ってるプリンアラモードを頼もうか」
『いやあの』
なんかめっちゃ甘やかされてもらってるんだが‥‥いいのこれ??あと私の言葉はことごとく遮られるんだけど、これ私の意見聞く意味あったのかしら夏油さん。プリンありがとうございます。
なんかされるがままになっていると、ふいににこりと微笑んだ夏油さんが「ところでだけど、」とさも普通に世間話をするかのごとく言葉を続けた。
「君の彼氏さん、調べさせてもらったよ」
‥‥‥‥‥ん?
3399人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チョコ - デンジャラスステーキ食べてみたいかも、、、! (11月30日 16時) (レス) @page37 id: 98d136c84d (このIDを非表示/違反報告)
琥珀 - デンジャラスステーキ 作者さんおにぎり語かんがえるのうまいですよね? (10月19日 20時) (レス) @page37 id: 1f0aa0eace (このIDを非表示/違反報告)
生粋のまよらー(プロフ) - 更新待ってます…!!!まじでこの作品大好きです!!! (2022年12月18日 11時) (レス) @page37 id: 5775e80e82 (このIDを非表示/違反報告)
アワアワ - 棘の「デンジャラスステーキ」の所で吹き出しましたw最高に面白かったです!!更新頑張ってください! (2022年9月17日 9時) (レス) @page37 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - 更新頑張ってください!!楽しみにしています! (2022年8月21日 21時) (レス) id: f72f202f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ほしふる。 | 作成日時:2021年4月17日 18時