先生と私【3年A組】#4

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甲『お前ならロッカーも床の扉も開けられるよな?
解除方法を教えろ』




逢沢くんは力では勝てないってわかったのか
解除方法を教えてしまった。
ロッカーから鞄や携帯を確保したみんなは
電話をかけたり、Mind Voiceへの投稿をし始めた。



兵頭父『息子から電話です!!
新か…?』


兵『父ちゃん!!』


兵頭父『この野郎…生きてやがった…』


兵『おう』




石『解除したぞ
おぉ!!』

○『開いたぞ!!』

涼『蓮?
みんな生きてる!!』

兵『みんな無事だ!!
柊は俺達を騙してたんだ!!
実は柊が倒れて、今のうちに警察に助けに来てもらえるように頼んでくれねえかな?


兵頭父『分かった、任しとけ!!』


兵『頼んだ!!』


凛『会いたかった〜
あっ、マイボイ
あっ、ルカちんレス早っ
…………反応凄っ』




先生の情報や中の状況がどんどんマイボイに載せられていく。
警察が来る……その前に甲斐くんの持ってる起爆装置取り返さなきゃ…。
皆がここに残るって思わせなきゃいけない…。




香『春…スマホの通知凄いよ』

『………あー……ん…』

香『なんか反応薄い』

『…………ちょっとね』




すると閉じ込められていた中尾くん、里見くん、
瀬尾くん、西崎くん、堀部さん、結城さんがハッチの下から上がってきて美術室まで来た。




涼『良かった…良かった生きてて』

蓮『ごめん心配かけて』

涼『上から何度も呼んだんだよ?
聞こえなかった?』

蓮『いや、先生に黙って待ってるようにって言われたからさ』

涼『だから黙ってたの?
私は蓮の事が…』

海『なぁ…ここに来る事を先生が許可したのか?』

涼『ううん、さっきぶっきーが教室で倒れて』

海『先生が?』

○『里見!無事だったか!!
瀬尾、西崎!!みんなも!!』

光『おい!
ここら脱出できんじゃ…!
開かねえ!!

颯『特殊な鍵が掛かってる』

光『ここもかよ
なら逢沢に解除させっか
おい石倉!逢沢に開けさせろ!!』

○『どうした?
浮かない顔して
せっかく助かるっていうのに』




海『俺達は……学校から出るつもりはない』

○『えっ』

光『はあ?』




…………やっぱり里見くん達…先生から今回の事全部聞いていたんだ…。
じゃあ…もしかしたら里見くん達の説得で
ここに残るって言ってくれる人が増えるかもしれない。

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