#6芥川龍之介の異変 ページ7
中原中也side
これは俺達が任務を完了したその帰り道のことだった_______________
「おい、芥川?どうした?」
目の前で急に立ち止まった部下、芥川の背中に鼻をぶつけそうになりながら尋ねる。
答えない芥川の顔を見上げると反対側の歩道に建っている駄菓子屋に視線を注いでいた。
(菓子でも欲しいのか此奴は……)
二度ほど声をかけるが反応なし。
仕方なく、少し手を伸ばして芥川の肩をつつく。
「……!?どうしたんですか?中也さん。」
「今ちょっと驚いたろ。」
「驚いてなどいません。早く帰りましょう」
「立ち止まってたのは手前なんだがなァ……」
そんな俺の言葉は聞いてなかったのか聞く気がないのか、スルーして芥川は歩き出す。
去り際、芥川の見ていた駄菓子屋を盗み見ると中には、女が一人熱心に駄菓子を選んでいるようだった。
(あの女に用があったのか……?)
少し先を行く自分よりも大きな背中を見て、俺は疑問符しか浮かばなかった。
(……い、一応次の標的かも知んねェし格好だけ覚えとくか……)
.
中也さんの口調むずかしいっすね((
72人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ