検索窓
今日:9 hit、昨日:6 hit、合計:16,366 hit

#11誘拐 ページ12

突然だが私は今、ポートマフィアの首領である森鴎外の前で3人ほどの黒子に押さえ付けられていた。


「君、ポートマフィアに入る気はないかね?」


先程と同じ主旨の質問をされ、再度横に首を振る。


「一発。」


空間を凍らせるような冷たい声で森が告げると、私の腹部に"また"衝撃が走る。

黒子のひとりが私のお腹を殴ったのだ。


『ぐふッ……』


痛さに堪らず声が漏れる。


どうして私がこんなことをされているのか。


それは僅か30分前に遡る______________



.


.


.



倉庫に芥川が顔を出してから5分ほど私達は話をした。


『覚えているのにどうしてあの場で言わなかったの?』


と1番の疑問を問うと、

どうやらあの場で「覚えてる」と言うことが彼的には恥ずかしかったらしく、折を見て私のところに来てくれたらしい。



律儀なところは昔から相変わらず、だ。



そのあとも色々な話をした。


今までのこと、昔の仲間のことなど、たくさん語り合った。



しかし、そんな時間はすぐに終わりを告げた。




急に芥川が私を異能で縛り、倉庫の窓から飛び降りたのだ。


悲鳴を上げようとするが異能で口を塞がれ、助けを求めることも出来なかった。



窓が割れる音で太宰さんや国木田さんが気付き窓から声を上げていたがあとの祭り。


私は芥川に連れていかれるがまま、ポートマフィアの本部に着いてしまったのだ。






そこからはよく分からないが、目隠しをされ、両手と口にガムテープを貼られ、着いた先が森の部屋だった。



そして今に至る。



『私を誘拐して、なにするつもり?』



息を整えてから、悠々と椅子に座り此方を見下ろしている森に問う。





「それはね_______________」

#12感情→←#10沈黙



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
72人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:中途半端 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年4月15日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。