奪還 ページ18
18.奪還
｢兼定！｣
過去に降り立った私は、兼定を見てぞっと鳥肌が立った。
ギラギラと妖しく輝く紅い瞳。不気味に蠢く黒い霧。
あれじゃまるで…
｢大将！何なんだあの霧は！｣
｢…たぶん、憑依型の時間遡行軍。今までにも数回しか確認されてないんだけど｣
｢憑依型…！？和泉守どうなっちゃうの！？｣
｢あの霧に使い物にならないと判断されるまでいいように使われる｣
｢そんな…！｣
その時、兼定が動いた。
機械仕掛けの人形のように腕を上げる。次の瞬間、
ガギッ
｢ちょっと和泉守、主に手ぇ出すとかありえないでしょ｣
｢ほんとだよ｣
私の鼻先まで振り下ろされた刃を、清光と安定が受け止める。刃と刃が噛み合ってギリギリと音を立てる。
｢やめてよ兼さん！こんなの…！｣
国広の悲痛な叫びが響く。
その声で、一瞬兼定の動きが止まった。
｢くに、ヒろ…ッ！｣
あぁ、
｢馬鹿｣
私は声を張り上げた。
｢第一部隊！よく聞いて！任務を与える！｣
ほんと馬鹿だよ。お前も私も。
｢和泉守兼定の奪還！とにかく刀を落として！そうしたら私が浄化するから！｣
｢浄化！？主そんなこと出来るんですか！？｣
｢出来るよ！出来なくてもやるから！｣
私を信じて。
私の言葉に、みんながふっと笑う。
｢よぉしそれじゃ和泉守兼定奪還作戦、おっ始めるぜ！｣
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切れかけミサンガ(プロフ) - 孤縷さん» うわっ本当だバカがバレてますね…ご指摘ありがとうございます、他にも何かあれば仰ってください！ (2018年1月29日 19時) (
レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
孤縷 - あの…15ページで、１日に10本なら1ヵ月では300本ではないでしょうか。一年でも3600本になりますし。なんか偉そうにすみません。続編でも頑張ってください! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 6e76e80232 (このIDを非表示/違反報告)
切れかけミサンガ(プロフ) - *posu*polejumpさん» 有難うございます！少しだけお待ちください_(:3 」∠)_ (2018年1月29日 6時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - 続編頑張ってください！！ (2018年1月28日 18時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：切れかけミサンガ | 作成日時：2017年12月27日 11時
