第722話🦇寝ぼけ使い魔の謎 ページ6
*ミラ side*
突然眠り出したペペロンに、主人であるチーノ先輩も困っているらしく。
「あ……あれぇ? またか…最近なんかいっつも眠そうなんだよね……」
そう言いながらチーノ先輩はペペロンを揺すり、ようやくペペロンがハッと起きる。
夜行性かと疑ったが、ロボロフスキーいわく召喚中は夜行性でも適応できるとのこと。
謎が深まる中、チーノ先輩が起きたペペロンに声をかける。
「ほらペペ! 後輩にアドバイスしてあげて!」
「ペッポー……」
弱々しく鳴いたかと思えば、謎の4択が宙に現れる。
コレ、ペペロンの普段の過ごし方の説明なんか……? いや、3番の選択肢に関してはチーノ先輩らしき似顔絵描かれてますけど??
いったいどういう仕組みなんや……と興味津々のアタシをよそに、ペペロンはカクンカクンと首を揺らして今にも寝落ちてしまいそうで。
「も…もういいよパイセン……!! 早く寝ろ……!!」
みんなに心配されるペペロンを気遣ってか、ブタミンゴが自分の座っていた座布団をペペロンに譲ってあげていた。めっちゃ良い子やん。
「どうしたんやろなぁ。体調でも悪いんやろか」
心配そうにぼやくトントンに、ウーモがおもむろに口を開く。
《我が主、ここは俺とトン殿にお任せを》
「……そやね。使い魔同士、ちょっとお話聞いてあげてや」
こくりと頷き、ウーモはトンと共にペペロンの元へ。
そして、ペペロンから聞いた話をそれぞれ自分の使い魔から通訳してもらったアタシとトントンは、ようやく納得した。
「は〜、なるほどなぁ……」
「そういうことやったんやねぇ」
「え? なに? 何て言ってるの!?」
独り置いてけぼりのチーノ先輩に、アタシたちは教えてやる。
「ペペロンパイセンは……召喚されてへん間、寝る間も惜しんで独りでずっと訓練しとったんやって」
「え……!?」
「けど、多分無理しすぎなんでしょうね。いざ召喚された時には疲れきってて力を発揮できず、落ち込んで次こそは〜と思って訓練を繰り返し……ウーモみたいに適度に休息もしてないみたいなんで、完全にオーバーワークですわ」
アタシたちの話をよそに、ウーモとトンはペペロンに体を休めるようアドバイスをしてあげていた。ホンマええ子しかおらんな、うちらの使い魔……なんか感動してまうわ。
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時