第763話🦇荷造りは終わらない ページ47
*ミラ side*
誤解が解けたようで安堵するみんなとは裏腹に、アタシは独り視線を落とす。
単独行動を希望した理由は、実はもう1つある。
アタシは……周りに誰かが居てくれるこの状況に、
いずれ来てしまう“孤独”を受け入れるためにも―――。
「“独り”に……慣れとかなアカンのよ」
「―――ミラ……?」
無意識に漏れ出た呟きに反応したかのように声をかけられ、ハッと我に返る。
顔を上げると、シャオロンが心配そうにアタシを見つめていて。
「今、何か言うた……?」
「……んーん、何も言うてへんよ。収穫祭の準備疲れで幻聴聞こえたんちゃう?w」
あえて茶化すように、誤魔化すために笑って見せる。
「そう、か……? まぁ、それならええんやけど……」
「そんなことより、はよ準備しいや? いったいあんさんは何にそんな手間取っとん?」
話題を変えるためにそう尋ねると、シャオロンもいつもの調子に戻って答えた。
「いや、服何着てこうか決まらんくて……」
「オシャレさんか!?!?」
すかさずロボロのツッコミが入り、アタシはその横で爆笑する。
改めて見てみると、確かにシャオロンの周辺には無数の衣服が並んでいた。
「まずその大量の服をわざわざ
あまりに壮観なその光景を写真に撮るアタシをよそに、ロボロがシャオロンの持っている服の袖を思いっきり引っ張る。またちぎれるぞ。(第740話辺り参照)
「遊びに行くんちゃうねんぞ!? なにスカしとんねん!!」
「いやちゃうて! 機能性とかも考えとんねん!!」
おい、おシャオ。「見た目もあるけど」言うたの聞き逃さんかったぞ。←
「へー、どんな機能付いてはるん?」
なんだかんだ言いつつ興味はあったのでシャオロンに尋ねてみると、彼は簡単に説明してくれた。
「コレは自動で体温調節できるやつ。こっちは防刃・防魔術特化。他にも、認識阻害効果とか省魔力機能とか……どれも便利やし、1つに絞れへんねん」
この意見には、ロボロも納得したようで。
「あー、なるほど…確かに状況によって必要なモン変わってくるな……」
「ロボロだったらどれ選ぶ?」
シャオロンに意見を求められてしばし悩んだロボロは、結局全ての服を荷物に詰め込もうとしていた。荷作り終わったんやないんかーいww
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時