第758話🦇触らぬ悪魔に祟りナシ ページ42
*エーミール side*
「ほな、この話は終わりということで」
「えッ……」
あっけらかんと言って去ろうとするミラちゃんを、俺は慌てて立ち上がり引き止める。
「ちょ、ちょっと待って!? 妨害の件、聞かなくてええの?」
俺の制止にピタリと足を止め、彼女はゆっくりと振り向く。
「まぁ、聞けたらええかなぁくらいには思ってたけど……そもそも、妨害があろうが無かろうが関係あらへんよ。今回は他のメンバーとは別行動する予定やし、何より……―――何があろうと、
口元には笑みを浮かべていたものの、その目には形容しきれないほどの気迫が宿っていて。
「それじゃ」とくるりと背を向けて立ち去ろうとする彼女に、俺は意を決して口を開く。
「ッ……俺たちと同じく、非公認
グッと拳を握り締めてうつむく俺をよそに、ミラちゃんはクスッと笑って再び振り向く。
「充分やで。ありがとうな、エミ兄やん」
「!……ううん、俺がしたくてしたことやから」
満足気にはにかむ彼女に小さく微笑んで応えると、「じゃあさ」と彼女は続けた。
「もしよかったら、その妨害
「……? 何を___」
伝言内容を聞こうとしたその瞬間、俺はゾッと恐れをなして言葉を
「うちの連中の妨害するのは勝手やけど……
―――もしアタシの“野望”の邪魔したら、タダじゃ済まさへんぞ…ってな」
その圧倒的な殺意と威圧感に、何も言えなくなってしまう。
「……んじゃ、そーいうことで。収穫祭、応援しててな〜♪」
けろりといつもの調子に戻った彼女に、俺は「あぁ、うん……が、頑張って」とたどたどしく言葉をかけることしかできなかった。
去りゆく彼女の背を見送りながら、俺は深々と溜め息をつく。
「これは……白尾
あの
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時