第721話🦇詐欺師の使い魔 ページ5
*ミラ side*
「ッ〜〜〜ハイッ、ウーモの話は以上!!」
さすがに照れくささが最高潮に達したので、アタシは無理矢理話を切り上げた。
「い、いろいろ話してくれてありがとうなウーモ……ちょーっと恥ずかったけど」
《も、申し訳ありません……。主のこととなると、つい熱くなってしまう……悪い癖ですね》
シュンとする彼の頭を、アタシは優しく撫でてやる。
「……けど、嬉しかった。アタシも、アンタのこと大切に想っとるからね」
《ッ……!! 最愛の我が主に想っていただけているなんて、俺はなんて幸せ者でしょう……!!!》
パアッと顔を輝かせてすり寄ってくるウーモを撫でてあげながら、アタシはトントンのほうへ顔を向ける。
「んで、どう? 参考になりそ?」
「まぁ、今までの2匹よりは……。けど、もう少し意見を聞きたいとこやな。あとうちの
トントンが頭を悩ませ始めたちょうどそのタイミングで、
「話は聞かせてもらったぜ!」
「「! チーノ/先輩!」」
そこに立っていたのは、チーノ先輩。いつから
「困るなぁ、うちの子を仲間外れにしてもらっちゃ!」
ノリノリの様子で使い魔召喚シールを手の甲に貼り、彼は自身の使い魔を召喚した。
「さぁ来い! 俺の使い魔……ペペロン!」
ペペ〜ン!という独特な効果音と共に姿を現したのは、鳥の魔獣。ぐるぐるメガネっぽい目がチーノ先輩とお揃いで、なかなかかわいらしい。
「おぉッ! チーノの使い魔は鳥ちゃんか! かわええやん!」
「チーノ先輩にそっくりですね〜!」
「でしょー! 仲良くしてね!」
チーノ先輩の腕に行儀良く止まり、ペペロンは「ペッポー」と鳴いている。
「ちょうどええ! ペペロンくんは使い魔2年目。つまりはトンの先輩や。何かええアドバイスもらえるかもしれへんな」
ということで、早速ペペロンに待機中の過ごし方を聞いてみたのだが……。
「ペペロンパイセン!?!?;;;」
ペペロン先輩は、おもむろにスヤスヤと寝てしまうのであった―――。
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時