第749話🦇とっておきの場所 ページ33
*ミラ side*
アタシが彼を連れてきた場所は、魔歴準備室。
「か、勝手に入ってしまっていいのか……?」
誰も居ない室内を不安そうに見渡す彼をよそに、アタシはいつも使っている椅子に腰を下ろす。
「ちゃーんとここの管理者に許可もろてるからだいじょーぶ。ほら、お隣おいでや」
チョイチョイと手招きするも、彼はその場に立ち尽くしたままで。
「いや…ここまで来ておいてなんだが、やはり私は1人で……」
「まぁまぁ、そんなつまらんこと言わずに。それに……勉強熱心な悪魔なら、この部屋にある本は興味あると思うんやけどな〜?」
ニッコリと笑ってそう言ってやると、彼は「う……」と図星を突かれたと言わんばかりの反応を示した。
エミ兄やんもこの前言うてたけど……やっぱシチロウ先生って、知識
「た、確かに気にはなるが……」
「シチロウ先生本人から許可を得たアタシと一緒なら、好きなだけ本読めまっせ? 悪い話やないと思うけど♪」
「む……」
結局知識欲に負けたのか、彼はアタシの隣にあった椅子におずおずと座った。
「それじゃ、お勉強会始めー!……っと、そういえば自己紹介まだやったな。アタシは___」
「君のことは知っている。……あの首席と並び、1年にして“
「あら、アタシのこと知ってたんやね。まぁ改めまして、1-Dのシュピーゲル・T・ミラでーす☆」
一応礼儀ということで名乗っておくと、彼もそれに応えるように自己紹介してくれた。
「―――1-A、オロバス・ココだ」
「ふーん……よろしくなッ、ココくん!」
ニヒッと笑顔で返すと、彼は心なしか驚いたようにその目を見開いた。
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空文 晴霧(プロフ) - ぎおののーとぱそこんさん» コメントありがとうございます! アズくんとの絡みは私もめちゃくちゃ楽しんで書いてます(笑) ファンクラブ立ち上げましょう!!\( `꒳´ )/ これからも応援よろしくお願いします! (2023年4月7日 9時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
ぎおののーとぱそこん - 二回目のコメント、別機種から失礼します〜ミラちゃんと魔主役もやが、魔入間たち(とくにアズ君)の絡みが…神…。ミラちゃんと我々怪盗団…最高っす…悪魔ミラちゃん、性格が素晴らしい…ミラちゃんファンクラブ立ち上げたいっすわ…。陰ながら更新応援してます!! (2023年4月7日 3時) (レス) @page3 id: 1e15dc8a80 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!! ギャップの女・ミラちゃんですからね( *¯ ꒳¯*) 収穫祭編も気合いを入れて書きましたので、皆様にお披露目できる日が私も楽しみです(*´∀`*) (2023年3月27日 16時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 収穫祭で悪周期ミラさんが見れるのでは?と期待をしております!ミラさんの無邪気さと悪魔らしさのギャップでいつも心揺れてます〜!更新頑張って下さい! (2023年3月27日 15時) (レス) @page10 id: 925a09eca2 (このIDを非表示/違反報告)
空文 晴霧(プロフ) - バー子さん» ありがとうございます!! どんどん匂わせていきますので、ご期待ください( *¯ ꒳¯*) (2023年3月26日 21時) (レス) id: 623713d1fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空文 晴霧 | 作成日時:2023年3月17日 19時