【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.16【魔入間】

第747話🦇シュレディンガーモザイク ページ31

*ミラ side*

運悪く(?)この最悪の現場を発見したのは我らが担任ブルシェンコ先生で、それはもうお怒りだった。クソワロww

「こういうファッションです」

キメ顔で答えんなウツwwwメンタル強すぎか？？

「そんな言い訳通用するか！ 早く服を着なさ＿＿＿」

「おっと……本当に俺たちが服を着ていないと言いきれますか？」

ドヤ顔のままタバコを吹かしながら、ウツは先生に向かって続ける。

「今の俺たちは“シュレディンガーの全裸”。服を着ているか着ていないのか、モザイクを取らない限りは永遠に未確定のまま＿＿＿」

「魔術解除」

ポンッと手を合わせながらブルシェンコ先生がそう告げた瞬間、みんなにかかっていた〖不明瞭(モザイック)〗が解除された。

そして、現れたのは……ただ1人全裸のウツと、ダッサイ謎Tシャツを着た他の3人＋1匹。

……いや、トンちゃんは普段から全裸なんやから服着んくてよくない？←

なんてどうでもいいことを考えながら、ブルシェンコ先生の良心で局部にモザイクの残ったウツを無言で激写するアタシ。

全裸にしろそうでないにしろ周囲を惑わせたことに変わりは無いとし、先生は罰としてみんなの存在全てをモザイクで隠してしまった。

もはや何者なのか一切わからなくなってしまった仲間たちをス魔ホに収めながら、アタシは隣に居るブルシェンコ先生に向かって呟く。

「先生も、〖不明瞭(モザイック)〗使えるんですねぇ……」

「実践で使ったのはこれが初めてだがな……;;」

目の前のモザイクの塊たちを見て深々と溜め息をつく担任に、アタシは「お疲れ様ですw」とケラケラ笑いながら労(ねぎら)いの言葉をかけてあげるのだった。

第748話🦇同類との出逢い→←第746話🦇全身モザイク野郎共

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