【魔主役】鏡使いの悪魔学校生活:VOL.16【魔入間】

第743話🦇モザイクテロ、勃発 ページ27

*ミラ side*

ある朝―――登校して教室に向かっている途中、何やら周囲がザワザワしていることに気が付いた。

何事かと顔を上げて見てみると、どうやら注目を集めていたのはアタシのよく知る悪魔のようで。

「んぶっふwwwww」

目の前の光景に、アタシは堪(たま)らず盛大に吹き出してしまった。

なぜなら……―――ウツの股間に、モザイクがかかっていたから。

……今、何言うてるかわからんって思ったやろ。けど、アタシはありのまま説明しただけや。←

「ウwウツくん？ww それどしたwぶっは！www」

「ハッ、ミラちゃんッ……！！ お願いだから撮らないで〜！！;;;」

モザイク部分を鞄で隠しながら、ウツはス魔ホを構えるアタシを慌てて止める。

「今朝トイレ行った時はこんなん無かったのに、いきなり現れてん……！ どうしたら取れるかなぁ……!?;;」

「さぁ、アタシに聞かれても……え、てかその下どうなってんの？？」

「出してないからねッ!?!?;;;」

必死に答えながら、ウツは逃げるように教室へと駆け込む。

「誰か……！ コレなんとかして……ってオワーーーーーッ！！」

大絶叫したウツに何事かと教室を覗くと、トントン＆トンは目元に、そしてゾムはちょうど乳 首部分にモザイクがかけられていた。

「俺の亜種が居(お)る！！！」

「だっはっはっはっはっ！！wwwwwww」

爆笑しながらス魔ホ連写するアタシを、「撮るな！！」と2人仲良く止めてきた。

「アナタは……センシティブ判定くらった乳 首丸出し星人さん!?!?」

「丸出してねぇよ！！！」

「てかお前が言うな、局部丸出し星人w」

「ミラちゃんッ!? 丸出してないって言ってるやん！！;;;」

ギャーギャー喚(わめ)くウツをあしらい、アタシは2人に尋ねる。

「んで、どないしてんそのモザイク」

「どうもこうも、気付いたらモザイクが勝手に付いとってん……！！」

「えッ、お前らも!?」

どうやら2人も、ウツ同様モザイクテロに遭ったらしい。……いやモザイクテロて何や。←

「誰かがイタズラで変な術使ったとしか思えへんな……」

「イタズラねぇ……」

「誰か、って…思い当たる奴が多すぎて絞れへ……」

ウツが言いかけたその時、ドアのほうからこちらをニヤニヤ顔で見つめている“ソイツ”に気付いた。

「あッ、犯人確定ですねこれ」

アタシがそう言った次の瞬間には、3人＋1匹が一斉に“ソイツ”へ詰め寄った。

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