吸血鬼は音楽を好む【歌い手】 (ページ9)

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まふまふside
現在、僕ん家。

「この人達の声好き」

家にあるパソコンで動画を視聴してるAさん。

「ブッ？！」

飲み掛けていたお茶を吹いた。
何とそれ僕とそらるさんのコラボ曲。

「大丈夫？」
「う、うん…」
「きっとまふ君歌ったらこんな感じだと思う」
「ん"ん"ｯｯ」
「…だ、大丈夫？？」

Aさんなら言っても良いかな？
うーん、うん、よし、大丈夫！

「実はさ、それ、僕なんだよね…」
「そうなの？！え、凄い！まふ君凄いね！」

目キラキラさせて子供のようにはしゃぐAさん。
本当にこの人が年上とは思えない。

「まふ君今度歌って欲しい！」
「じゃあ、Aさんがピアノを弾いてね？」
「いいよ！むしろやってほしい！てかそんなんでいいの？」

興奮したようにピョンピョン跳ねる。
…可愛い。
愛しさあまりに頭を撫でた瞬間、
ぐんって勢いよく上を向くなり手を噛まれた。

「あ、ごめんww」
「お、お腹空いてるの？」
「いやぁ、お腹は空いていないんだけどね？噛み癖がありましてww」
「噛み癖wwww」

何だか犬みたいだと思った。

「あ、まふ君そろそろ寝た方がいいと思うよ？
夜更かしは体に毒でしょ？」
「あ、え、もう3時？じゃあ寝ようかな。Aさんは？」
「少し寝る。昼休みに備えて今のうちに睡眠とる！」
「うん。じゃあおやすみなさい」
「おやすみ♪」

夜更かしは体に毒…
Aさんは昼間に動いて平気なのかな？
死なないだけで無理してるんじゃ…？