吸血鬼は音楽を好む【歌い手】 (ページ30)

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29:死というものページ30

まふまふside
目を赤くして服に血を付けたAが戻ってきた。

「A！怪我！」
「いやいや、これ返り血だからw」
「さっきの人…殺したの？」
「殺してないよww殺してなんかやるもんかw」
「A、何があったか説明」
「私に殺される為にすっかけて来たみたい。
だからこそ私はあいつを殺さない。
私が死ぬまで姿を見せない関わらないしないって
呪っておいたよ♪」

ニッコリと良い笑顔で言う。

「何でその吸血鬼は死にだかるの？」
「純血種は基本的殺されない限り死ねない。
だから好いた相手に殺される事は最高の幸せ。
退屈は死んでるのも同然。退屈は嫌い。」
「Aも…誰かに殺されたいの？」

何も言わずにAが静かに笑う。

「Aの両親は…？」
「え、寿命で死んじゃったよ？」
「え、寿命？」
「両親は人間だからねー」

どういう事？だって純血種は純血種の間でしか生まれないんじゃないの？

「私も元人間だからねーw」
「どういう事？！」
「純血種は純血種の間でしか生まれない。
それは人間も同じで純血の人間だけは
吸血鬼になる事が出来るんだよ」

それってつまり僕もなれるって事？

「言っとくけどまふ君は吸血鬼にしないからね！！！」

察したのかAが怒ったような慌てたような感じで言った。

どうしてAは吸血鬼になっだろう…