20:ルールと赤い目 ページ21
まふまふside
動画をあげて一息つく。
Aは少しむつけたようにして猫のぬいぐるみを抱いて座ってる。
僕達は１つのルールを決めた。
"満月の日は僕の血を飲む"
でもAの吸血はイメージと違う。
Aは腕に噛み付いて来てから口を話して出てくる血を飲む。
飲むと言うかチロチロと舐めるような感じ。
僕の首とかイメージとして噛まれたまま吸われると思った。
「A、はい、飲んで？」
「うぅー…」
ルールを決めたは良いけど、やっぱり渋る。
傷付けたくないらしい。
１番最初だって最小限だったし…
「早くしないと終わらないよ？」
「まふ君なんか意地悪だね？！」
「Aは往生際が悪いね」
「あー！もう！分かった！いただきます！」
諦めたように冷たい手が僕の腕を掴んで口元に持っていく。
「ご、ごめんね？」
ブヅッと牙を立てて皮膚を破く感覚がする。
素早く牙を抜いて出血を舐める。
「A、それで足りるの？」
「足りるよ！ありがとう！」
赤い眼が僕を見る。
凄く綺麗な目。
宝石みたいにキラキラしてて…
「ど、どうしたのまふ君？」
「え、あ、ごめん。目が綺麗だと思って…」
「そうかな？えへへ、ありがとう」
少し照れ臭そうに笑う。
可愛い。
「まふ君にそう言ってもらえるとこの目も好きになれそうだよ♪」
「Aはその目が嫌いなの？」
「うん、だって、人間じゃない証拠だから」
Aは人間になりたいのかな？
Aは人間に憧れてる傾向がある気がする。
「でも僕はどんなAでも好きだよ」
……あれ？うん？今僕何て言った？
「僕、良い友達出来て幸せー」
良かったぁぁぁああああ！
Aがそういうのに、鈍くて良かった！
てか、え？僕、Aの事好きなのかな？
いや、友達として好きだけど、恋愛的な意味で…
「まふ君？何で１人で百面相してるの？w」
「なななな何でもない！」
「変なのw」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2017年9月27日 14時
