18:君は何者 ページ19
天月side
今日はゲーセンに皆出来た。
どうやらAちゃんは初めてらしくはしゃいでる。
色んなリズムゲームをやったり、クレーンゲームやったりして楽しんだ。
ちなみに皆でローテーションで挑戦して猫のぬいぐるみを取ってAちゃんにプレゼントした。
凄い笑顔で「ありがと！」って言われてときめいたの俺だけじゃない筈。
そして帰り。
どん、とまふくんの肩がチンピラ集団の１人にぶつかった。
いや、詳しく言えばあえてぶつけられた。
「いってぇな！何すんだぁ？！」
「ご、ごめんなさい！」
まふ君のが慌てて謝る。
「ごめんで済むなら警察いらねぇんだよ！」
「明らかアンタ達がぶつかってきただろ」
そらるさんがそう言えばチンピラ達がそらるさんを睨む。
「あぁん？！証拠はあんのかよ！！」
「つうか謝んなら土下座しろよ！頭がたけぇんだよ！」
「あ、言われてみればそうだね！」
明るく元気な場違いな声。
Aちゃんが怯える素振りは見せず笑顔で言う。
「何だこのチビ。調子乗んなよ？」
「Aに触んないでください」
まふ君がAちゃんに伸ばされるチンピラの手を反射で掴んで阻止する。
「テメェ巫山戯んな！」
チンピラ当然キレる。
そして…
「跪きなさい」
一気にチンピラ達が跪く。
まるで突然掛かる重力に負けたように勢いよく…頭を地面にめり込むように付けている。
「これが本来の目線の高さだよ♪」
ニッコリとAちゃんがチンピラ達に向けて笑う。
言葉だけで強制的に従わせたような…信じられない光景。
「私の友達に酷い事するなんて許さない」
Aちゃんは静かに怒っていた。
…君は何者なの？
一瞬だけAちゃんの目が赤く見えたのは、気のせい？
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作成日時：2017年9月27日 14時
