(3)弱点は誰だって ページ5
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そして虎杖がまた、「あっ」と声を出して吾郎さんに問いかける
「俺さ、前から吾郎さんに聞きたいことあったの思い出したんだけど」
『ふむ、なんだ?』
「吾郎さんってどこ撫でられるのが一番好きなの?」
そう虎杖が聞いた瞬間、吾郎さんはカッ…!目を見開いた(見た目はAだけど)
その反応に驚く3人だが、吾郎さんは落ち着きを取り戻してこう言う
『お主の質問に答える前に、ひとつ言って置かなければならないことがある。
それは…… 吾輩の弱点についてだ』
「吾郎さんの弱点…?」
『そう、弱点。 それは……… 五条悟に弱いことだ』
五条の名前が出た途端、1年生全員が少し顔を歪めたのは気の所為として。
吾郎さんは、ゴホン。と咳払いをしてから話を続ける
『五条悟は吾輩の急所を撫でるのが上手いのだ。吾輩はあれには逆らえないのである。』
「…うん。確かに五条先生って手先器用そうだもんね!」
「なんでも手馴れてる感はあるわ」
「つまりは五条先生に撫でられるところが弱点ってことか?」
『そうだ。彼奴は吾輩の────』
そう吾郎さんが言いかけたとき、ガラッと勢いよく扉が開かれた
それと同時に教室へ飛び込んできたのは、噂の五条悟だ。しかしなにやら慌てている様子。
「ねえ聞いて!!吾郎さんが今日は反抗期なんだけど!!大人しく撫でさせてくれない!!」
なんと、腕に抱えられたのは…見た目は吾郎さんのAだった
なんとか五条の腕の中から抜け出そうとしているが、五条はそれを巧みに躱して逃がそうとしない。
Aは必死にシャーシャー!と威嚇しているようだが、それも愛情表現と受け取っている五条には効果なし。
「…なあ、五条先生って入れ替わってること知らないよな」
「…そうだな」
「私たちどうするのが正解?言った方がいいの?」
「「分かんねぇ」」
「なんの話してるの??
あ、コラ吾郎さん逃げないの。」
隙をついて逃げ出そうとしたが、前脚の両脇に手を入れられてプラーンとぶら下がる状態でまた捕まる
そして、五条は慣れた手つきで顎の下を優しく撫でた
するとどうだ、暴れていたAがみるみるうちに大人しくなり、動かなくなった
更にはなんと、ゴロゴロと喉が鳴らしていた
やっと思うように撫でることができた五条は満足して、ニコニコと撫で続けた
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ほやっく(プロフ) - souさん» コメント嬉しいです〜!!読んでくださりありがとうございました!!! (2022年1月23日 10時) (レス) id: f8046942e5 (このIDを非表示/違反報告)
sou(プロフ) - 完結おめでとうございます!お疲れ様です!私も恵くん大好きなのでオチが恵くんでとっても嬉しかったです!! (2022年1月22日 21時) (レス) @page40 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほやっく | 作成日時:2021年3月3日 19時