ねーちゃん ページ8
『え!?店長店辞めちゃうんですか!?』
ある夏の日。渋谷の一角のバイク屋さんに声が響いた
「すまんなぁ、Aちゃん。わしも年だしそろそろかなぁと・・・・・・」
『えー、新しいバイト先見つけなきゃ・・・』
もうちょっとで蘭と竜胆が中学生になるので本格的に稼いでいかないとヤバくなってきたのだ
「ほんとにごめんなぁ。お詫びと言ってはなんだけど、近くにわしの知り合いがまた新しくバイク屋開くって言ってたから、そこで働いたらどうじゃ?」
『お願いします』
即答した
私がバイク屋で働いていた理由は二つある。
一つはもちろん弟達との会話のネタだ。やっぱり家族の好きなものは知っといたほうがいいと思ったし。
もう一つは給料はもらわない代わりにお古のバイクを直してもらっている。
あいつらがこの前目を輝かせて見ていたバイクの中古がこの店にあった。
それを思わず毎日見つめるもんだから店長が話しかけてきたのだ。
思わず理由を話すと直してプレゼントしてくれると言うのだ。
私の家庭の状況も教えちゃったもんだからすごく心配された。
私は流石にそれは嫌だから給料は要らないと何度も言った。
最初はそれに構わず給料をこっそり私のカバンに入れていたりと色々あったが、結局店長が折れてくれた。
それから約3年たった。
それでもうちょっとで完成するぞと言われたのだ。
「あ、この前言ってたお前の弟達のバイクはギリギリ完成できたからな」
もうちょっとで誕生日なんだろ?と言われて私は涙が出そうになった
『あ"っありがとう"ごさいます"!!』
「おいおい、泣くなよ。別嬪さんなのに台無しだ」
その日は蘭と竜胆を呼び出してちょっと早めの誕生日プレゼントをあげた
街中の不良のバイクをチラ見しているのを私が気づかないとでも思ったか
2人は今まで憧れていたバイクが目の前にあることに驚いてる
2人へのプレゼントだよーと言うとこれでもかと言うほどに顔をぐちゃぐちゃにして泣いていた
私に抱きついてきて「「あ"りがと"う」」と何度も言った
店長が直してくれたと言うと店長にも何度もお礼を言っていた
本当に感謝しかない
『店長、こんな私を3年間も働かせてもらってありがとうございました。これからも元気に過ごしてくださいね』
「っっ、泣かせてくれんなぁ〜」
その帰りはみんなでバイクに乗って帰った
私もバイクは持っていたけど今日は乗ってきていないので2人がじゃんけんして、結局蘭の後ろに乗った
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夜月(プロフ) - 零さんの小説大好きです!これからも頑張ってください!応援してます! (2021年8月27日 22時) (レス) id: 935b93b187 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - すぅぅぅーはぁぁぁ、、、好きです!続き楽しみにしてます!! (2021年8月25日 21時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
白虎 - イメージ画像好きです! 頑張って下さい!! (2021年8月23日 14時) (レス) id: f661112be3 (このIDを非表示/違反報告)
零(プロフ) - あおですさん» 可愛いなんて・・・・・・ありがとうございます!! (2021年8月19日 20時) (レス) id: b710239365 (このIDを非表示/違反報告)
あおです - めちゃくちゃ可愛い( 〃▽〃) (2021年8月19日 19時) (レス) id: 012260678e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:零 | 作成日時:2021年8月8日 12時