12 任務。 ページ12
…
あれから数週間。
先生が細かく教えてくれるから、だいぶ呪力の加減をいじれるようになってきた。でも、やっぱり誰かを弾き返してしまうのは変わらなくて。
「あとちょっとなんだけどね〜、体に収まりきってないって感じ」
ということなので、もう少し私は修行の身だ。だけど、任務には行かせて貰えるようになった。
最初は私が倒れても補佐できるような人、ということで、位の高い人と中級くらいを祓う任務から始まった。
相手方に申し訳ないと思いつつも、すごく心強くて助かる。それになるべく私の練習になるように、簡単な呪霊から倒させてくれて、気遣ってもらってばかりだ。人手が足りない業界なのに大丈夫なんだろうか?
もはやお守りされている状態で、この歳なのにと恥ずかしくなってしまう。
「恥ずかしがることはありませんよ。誰だって初めはそうですから」
それが早いか遅いかの違いです、と白いスーツを着た今日の相方さん──七海さんは言う。
そう言われると、ちょっとだけ肩の荷が下りて「ありがとうございます」なんて返すことが出来た。
この方も階級が上の方の人だと聞いている。詳しいことはよく分からないけど、とにかくオーラがすごい。
ベテランというか。それだけ呪霊を祓ってきただけあるなぁというのが素人目でもわかるのだ。
「前の仕事の時も思いましたが、あなたは理解するのが早い。ただコツを掴むまでに時間がかかる」
その通り過ぎて首が垂れてしまう。本当に、これかな?という感覚が出てきたと思ったら、すぐ逃してしまう。
「大事なのは、しっかり記憶することです。感覚だけ、記憶だけでは曖昧になる。──記憶と感覚を同時に体に刻めるようになると、コツを掴むのも早くなります」
なるほど……と思ったが生憎手元に物を書けるようなものが無かったので、頭の中で反芻した。
感覚と、記憶。
「感覚と……記憶」
口元に手を寄せる。
「……おいで──
───
おかしいな…全然狗巻くん出てこない……ごめんなさい……
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みみず2(プロフ) - なおこちらのコメントは後日削除させていただきますので、必要であればお控えくださいますようお願いしますm(_ _)m (2022年4月26日 6時) (レス) id: c96996a763 (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん(プロフ) - 途中でも読みたいので教えてください❗ (2022年4月26日 0時) (レス) id: 261ab17a8b (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん(プロフ) - 大丈夫です。 (2022年4月26日 0時) (レス) id: 261ab17a8b (このIDを非表示/違反報告)
みみず2(プロフ) - みさにゃんさん» コメントありがとうございます。2作目の方が作品途中で更新停止してしまっていますがよろしいでしょうか? (2022年4月25日 2時) (レス) id: c96996a763 (このIDを非表示/違反報告)
みさにゃん(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます❗ パスワードを教えていただきたいです。 (2022年4月24日 18時) (レス) @page48 id: 261ab17a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みみず2 | 作成日時:2021年2月23日 21時