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62)同じで、違う双子 ページ4

とある廊下
歩いていたのは猟犬の一人、条野採菊

「!」

ピタッと歩みを止める
手が腰の剣に伸びたが、微かに聞こえた音に手が止まり、緊張した体の力を抜いた

「いつこちらに?」

窓辺に腰掛け、風に揺れる銀糸

「探偵社が捕まり始めた頃ですかね」

楽しそうに笑う声

「そうでしたか・・・全然知らせてくれないので正直焦りましたよ・・・雪子様」

「それはそれは、ごめんなさいね。どうでした?」

条野は俯き

「これでも、あの隊長を尊敬していたんですよ?非常に残念です」

「そう・・・辛い役割でしたね」

雪子はポンポンッと条野の頭を撫でる

「いいえ。恐らく、立原は・・・・」

「既に手を回していますのでご心配なく」

「流石ですね・・・では、私は計画通り」

「お気をつけて」

「はい、雪子様も、あまりご無理をされないよう」

雪子がスッと手を振れば、周りの壁が歪み、雪子の姿は消え、壁は元に戻った

――――――――――――――――――――――――

建物から出てきた雪子
停めてあった車を覗き込む

「君が、櫻ちゃんが言っていた“作之助”?」

運転席には織田がいて、頷いた

「織田 作之助だ。夏目 雪子、さん?」

「雪子でいいですよ、君はあまり驚かないんですね」

後ろの席に乗り込み、車は走り出す

「驚く?」

「大抵は櫻ちゃんとそっくりで驚かれるんですけど」

「あぁ、姿は知っていたから」

織田はかつて、Aとロシアに行った時を思い出す

「ロシアで写真を見た」

「あぁ、そう言えば家族写真がありましたね」

「色違いのAで驚いてはいた」

「あははっ、双子ですからねぇ。Aちゃん、何か言ってました?」

「貴女の助けになるようにっと、さらっととんでもない事をやるから気を付けるようにっと」

「それはうちだけじゃない」

まったく、あの子は・・・と呟きながらも、どこか優しげで、Aと同じ顔で、Aとは違う雰囲気だった

「(似ているが・・・雪子の方が大人びているな)それで、これから何処に向かえばいい?」

「んー・・・とりあえず、探偵社に行きましょうか」

「探偵社に?危険では」

「大丈夫、そこはうちが異能で何とするから」

雪子は微笑を浮かべる

「そろそろ、みなが集まる頃やろうしなぁ」

と、小さく呟き、窓から空を見上げる

「(久しぶりに会えるやろうか・・・なぁ、“ブラム”)」

コラボ【文スト×コナン】設定→←61)軍師と呼ばれた姉



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ユリア(プロフ) - 面白かったです。更新を頑張ってください!続きを楽しみにしています。 (2022年9月18日 23時) (レス) @page6 id: c598b26d28 (このIDを非表示/違反報告)
ツバキ(プロフ) - 次の更新は何時になりますか?面白いので早くみたいなと思っています。頑張ってください。そして光に咲く雪桜の方の更新も待っています。 (2021年11月19日 15時) (レス) id: e6eb0b7abe (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 続きの更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年7月8日 12時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
- とても面白くていつも続きを楽しみにしてます。もし可能ならば主人公さんと呪術廻戦(特に先生+先生の同期組)とのコラボが見てみたいです!ご無理を言ってしまいすみません!作者様のペースで頑張ってください! (2021年1月13日 14時) (レス) id: c9a43346ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水琴 | 作成日時:2020年7月22日 23時

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