中3の転生先は呪霊でした【呪術廻戦】 (ページ37)

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第三十五話ページ37

夏油seid

目の前で圧倒的な力の差がぶつかり合っている

悟は覚醒したかの様に、ボロボロだったはずなのに反転術式が使える様になった様だ

そして、蒼を撃った

私はこの様子を見届けるしかできない

五「ははっ…ははは！」

援助で葉月の方に念の為の呪霊を送るしかわたしにはできなかった

君たちは、本当にずるいよ

目の前で

楽しそうに

タガが外れて

そして

才能がある

「凡人は、たかが凡人なんだな」

そんな独り言でさえ、目の前で繰り広げられる戦いの音で揉み消されてしまう

が、そんな事も言ってられなくなった

ハイになった悟が、シスクに向かってある構えをしてしまったからだ

「悟！！やめr」
五「虚式＿＿＿＿紫」

「悟！！」

そんなの打ったら、体力と呪力を消耗した呪霊には殺すのと一緒だ

悟は疲れた様で膝から崩れ落ちる様に座った

シスクは＿＿見るに耐えないほど、抉れてた

そう。

まるでつぎはぎ人形の様に

顔半分、胴体の3分の一と左腕は消滅

足は辛うじて生き残っているがその上の腹部が繋がっている様に到底思えない

それでも襲って来ようとする様子は、本当に呪霊だったのだとわからせる様で

でも、数歩歩いたら

シスクも倒れた

当たり前だ。あんなの食らって原型がある方が奇跡だ

と思ったも束の間、すぐに硝子を呼んだ

硝「もしもし、なに？」
「硝子！今すぐ来てくれ、シスクが瀕死の重症だ！」
硝「わかった。すぐ行こう」

…葉月は、しっかり天元様に送り届けられたか…？

ーーー

私は予想もしていなかった

呪詛師が複数いることも

予想できたのに

疲れ果てて、何も考えられなかった

私は気がついたら遺体の目の前の椅子で眠っていた

あの戦闘中。呪詛師が来たらしい

葉月もそれくらい予想していた様ですぐに対応した

しかし、一つ気がつかなかった

その呪詛師は、理子ちゃんに一瞬で呪いをかけていた

即席の呪いだったが

確率でどうとも成る呪い

そう、呪詛師が殺された時点で理子ちゃんも一緒に殺される呪いだったのだ

しかも不運にも行けない方を引いてしまったそうで

理子ちゃんの遺体は綺麗なまま、死んでしまった

……私は、何がしたかったんだろう

格の差を見せつけられ、何も守れずにいた

何が特級呪術師だ