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ページ33

「Aっ…!!」

お雪は倒れている女の横に膝をつき、上半身を抱え上げた。

此奴がお雪の話していた女、なのか…?

俺もその横にしゃがんで、女を見た。

…あれ、こいつ…どっかで…?

『…今のこの世界では必要ないんですよ。』

あ、あの時の女じゃねーか。

あの日のことはよく記憶に残っている。

だって俺が名前を聞いたとき、彼奴は____


ひどく悲しそうな顔をしたから。

全てに絶望したかのような光のない目をしていたから。

『助けたい』、そう思ってしまった。

何があったか知らないが、俺は此奴を助けたい。

助けなきゃいけねー、そんな気がした。

俺には大切な仲間も、大好きな彼女もいる。

けど、初対面なはずの此奴に何故かそんな感情を持ってしまった。

初対面なはずの此奴に、何処か懐かしささえ覚えてしまった。

…俺も、歳かな。

ふっ、と自嘲的に笑ってからその女を抱えた。

「お雪、行くぞ。助けてぇんだろ?」

「銀時、」

「その代わり、今度団子タダにしてくれや。
あと、此奴と話さしてくれ。」

「…嗚呼。」



____________


女の肩には銃弾が貫通していて、出血も酷かった。

取り敢えず応急処置をして、今は部屋で眠っている。

お雪に服を持ってくるように頼み、俺はいつ起きてもいいように隣に座っている。

「(…それにしても、綺麗な女だな。)」

日本人らしい綺麗な黒髪に、赤い唇。

ほんのり桃色の頬。

って、何考えてんだよ俺。

頭の中の考えを無くすように、夢香のことを考える。


夢香はどっちかっつーと、可愛いからな。

…税金泥棒たちに襲われてねーか心配になってきた…。

明日あたり、会いに行ってみるか。

「…ん、」

「お…?」

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ふー - 面白いです!更新頑張って下さい!後名前変換が途中で出来ていないところがあります。面白いので期待しています!これからも頑張って下さい! (2017年12月30日 17時) (レス) id: edcc26f827 (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 塩さん» ありがとうございます!更新頑張ります! (2017年12月24日 17時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 先がとっても気になります!更新楽しみにしてます! (2017年12月23日 21時) (レス) id: 96f7dda77e (このIDを非表示/違反報告)
巫女@桜(プロフ) - 金太郎さん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年11月26日 7時) (レス) id: 33d27005e4 (このIDを非表示/違反報告)
金太郎(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください(^-^) (2017年11月26日 6時) (レス) id: 5319d2ceb9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:巫女@桜 | 作成日時:2017年4月9日 22時

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