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第20話 ページ20

「これ…銀さんなんですか…!?」
「うん。あんまりかわってないねぇ…顔つきがちょっと大人になったくらいかな…」

寺子屋に初めて行った時。
上手く馴染めず、女の子の友達は出来なかった。
初めて仲良くなったきっかけは桂だった。
桂と話せるようになってから、銀時、高杉と仲良くなった。
…暫くして離れてしまったが。

「懐かしいなぁ。昔はもっと活発で剣を習ってたりしてたんですよ、これでも。だからお父様に…今更剣を握らされたのかもしれません」
「剣を…」
「寺子屋に通ってた時にちょっとだけ。銀時はずば抜けて強かったんですよ。でも、授業中はいつも寝てたんですよ」
「銀さんらしいですね」
「じゃあ、今も変わらず自由気ままなんですか??」
「そうですね。いつも振り回されて困ってます」
「…でも、やる時はやる人でしょう??だから今も昔もあの人の周りには人がいるんでしょうね…」

志村さんとしんみりした話をしていると、ぎゃーぎゃー騒ぎながら銀時と神楽さんが居間に入ってくる。
相変わらず興奮した様子で銀時に話しかける神楽さん。
疲れた果てたような顔で銀時は神楽さんの話を耳から耳へ流しているのが見て取れる。

「うるっせー!!いつまで自慢してんだ!!餓鬼はもう寝ろ!!」
「銀ちゃんが話ちゃんと聞かないからネ!!ちゃんと褒めろよ!!」
「はいはいはい、可愛い可愛い!!布団も敷いたし寝るぞ!!」
「神楽ちゃん、嬉しいのは分かるけどその辺に…」
「煩いメガネ。うー…明日もまたハーフアップにしてくれるアルか…??」

しょんぼりとした顔で神楽さんに、問われる。
嫌でもないし、可哀想なので明日結ぶことを約束する。

「ほら神楽よかったじゃねえか。さ、寝るぞ」
「夜更かしは美容の大敵アルからな!!A、約束アルよ!!おやすみ!!」
「お、おやすみなさい…」

突然名前を呼ばれるので驚きを隠せなかったが、神楽さんは嬉しそうに寝室に向かった。
銀時はソファに腰掛け、お茶を用意するように志村さんに言う。
体をソファーにあずけ、だらしのない格好で座る。

「神楽さん、すごい元気な人なんだね。あんなに喜んでくれるなんて思わなかったや」
「ああいうの好きだからな、あいつ」
「神楽さんと志村さんって何歳なの??」
「神楽が14で新八が16」
「おお…」

あまり気にしていないが、改めて年齢を聞いてみると自分と比べてしまう。

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作者名: | 作成日時:2019年8月29日 0時

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