３１．がんばらない ページ39
．
「へぇ、手慣れてんのな」
「巻き方教えてもらったからデス」
そう言いつつも左手の人差し指と中指にテーピングテープを巻いて、使い終わったそれをポケットに入れた。
「白鷺、バレーは初心者？」
「体育でちょっとだけ。
後は白鳥沢のプレー見てる」
「転職できるんじゃないんですか？」
「疲れるからやだ」
ブロックでワンタッチしたコート外のボールを走って取りに行くの、絶対に疲れるから無理。
ブロッカーはいつも飛ばなくちゃいけないしスパイカーは飛んで打たなくちゃいけないし、セッターは常にボールを触って最高のパスを出さなくちゃいけないし……そんなの無理。
「シラサギ！もう1回！」
「もう無理デス」
「……木兎さん、白鷺は突き指したんですよ。
あの1回で。これ以上、白鷺にあげてもらうと業務に支障をきたす可能性もありますし何より、」
白鳥沢の人達に怒られるんで。
赤葦はそう言った。
……まあ、私も過保護な人が周りによくいるせいが介護状態だし否定はしないけど。
「…確かに、白鷺さんはお世話するはずの人なのにお世話されてますもんね。それこそ今さっきの黒尾さんとか」
「昔から危なっかしいしな〜」
「そう、でしたっけ？」
「おいおい、忘れたとは言わせねぇぞー。
クラスのガキ大将、泣かせたりしてただろ？」
「……あぁ、そう言えば」
別に暴力で解決した訳でもなく、無言で見つめてただけなんだけど。
でもやめろ、ってオーラ出てたのは認める。
「シラサギ、強いんだな！」
「いや別にそういう訳じゃ、」
「よしっ、ツッキー！」
「……あぁ、はい」
木兎さんが私の肩を掴んで、ツッキーの方へ差し出した。
なんだなんだと思って前を見ると、これまた悪い顔のツッキー。
……あ、忘れてた。
「いひゃい」
「これが僕なりの慰め方ですから」
「あひゃーし」
「黒尾さん、そろそろ時間じゃないスか」
「くりょさん」
「…おー、帰るか」
「もうきりゃい」
ツッキーに頬掴まれて勝手に動かされてる私をフル無視して話す2人。
「シラサギ、俺も頼って！！」
「えーしゅ、たひゅけて」
「…任せろ！ツッキー、弱いものいじめはダメだぞ！」
「え？木兎さんが白鷺さんを手渡してきたんじゃないんですか」
そう言った途端に離された手。
若干ヒリヒリしてる頬を軽く抑えながらジト目で黒尾サンと赤葦を交互に睨みつける。
「元はと言えば全員悪い」
「それは無いな、Aチャン」
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
