24.がんばらない ページ32
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某時。
烏野、青城、音駒、梟谷、白鳥沢の全チームが東京の合宿所に集結した。
最初の全体の挨拶の時点で白鷺は居なくちゃいけないはずだけど何故か居ない。
監督に聞いてもはぐらかされたし。牛島さんにも伝えられてないらしい。
それから各監督の挨拶、コートの準備をしてアップに入りかけの時に体育館の扉が勢いよく開いた。
うるせぇとか思いつつ見てみると息を切らした白鷺の姿が。
「っ、はぁ…遅れ、ました」
頬は紅潮して息は乱れてるし珍しくジャージも着ただけの状態。
こんな姿を見るのは初めてかもしれない。
「Aさん!聞いてください、白布さんが、」
「ん、ちょい待って」
犬みたいに駆け寄る五色を制して、先に監督の方へ行く白鷺。
アップをしながらも監督と何かを話している白鷺を見て何か違和感に気づいた。
「賢二郎、次」
「……ん」
太一に声をかけられて意識が戻って来た。
それと同時に疑問点を抱く。…まぁ、それは本人に聞けばいいか。
なんとなく、まだ気持ち的にモヤモヤしながらアップをこなした。
「白布、五色に何かしたの」
「あー…別に」
忘れてた、八つ当たりしたようなしてないような。
そう言うと白鷺はくすくす笑いながら俺にスポドリを渡した。
「…いつもとなんか味、違うな」
「梟谷のマネージャーさんが作ってくれたからかも。
あ、お礼言わなくちゃ」
まだジャージが乱れてることに気づいてない白鷺の手首を掴んで引き寄せた。
「わう、」
「ジャージ。はい、しっかりしとけよ。お礼言いに行くんだろ」
「…ままぁ、ありがと」
「おい」
外へ続く扉を開けて出て行った白鷺の後ろ姿を見つめていると、瀬見さんと太一が声をかけてきた。
「白布、ままって呼ばれてんのか?」
「は?違いますけど」
「あーもー、かぁいくねぇ!」
「別に可愛くなくて良いです」
呼び方は本人の気分による。
あれでも結構な気分屋だから世話が焼けるのは周知の事実だと思ってたけどそうでも無いのか。
「でもさ、賢二郎。白鷺って昼休みにも話題出てたけどモテる方だしこの合宿で彼氏が出来たりしそーじゃん」
「……さぁな」
あの気分屋に彼氏とか想像の尽きようがない。でも有り得ない話でもない。
「そんなのオレが許しません!」
「俺は五色が白鷺の彼氏になる方が許せないけど」
「ど、どうしてですか!?オレは将来、エースになる男ですよ!」
「五色、セコムのストップがあったからもう無理」
「ええっ!?」
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…??(すっとぼけ顔)コメントありがとうございます、更新頑張ります! (2020年6月24日 21時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…?あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い!更新頑張ってください! (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります(真顔)。応援ありがとうございます! (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え?夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます! (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう!!自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね!!更新頑張ります! (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ろい | 作成日時:2019年3月8日 22時