【番外編】 ページ26
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【牛島の場合】
ザワザワと騒がしい廊下。
不意に先生に名前を呼ばれてある事を言われた。これまでかってぐらいに走って正門まで行くとそこにはロードワーク途中であろう兄の姿が。
「…なんで？」
「久しぶりに会いたかった」
どうしてこうも正直に気持ちを伝えれるのだろう、この天然な兄は。
「そういえば、さ…ウチの後輩がそっちでちょっとだけお世話になったようで」
「…あぁ、」
「勝つのは私たちだから、下克上楽しみにしといてね」
不敵な笑顔で挑発する妹にフッと密やかに口角を上げた兄。
その光景は2週間ほど噂が立った。
【天童の場合】
「心をダヨ〜」
あの意味の分からない歌を歌いながら隣を歩くのは兄。
見かける度に声をかけるのはそろそろ辞めて欲しい、ご機嫌な態度を前に水を差すことなんて出来ず口を噤んだまま。
「Aチャン？」
「……なに」
なにかに気づいたのか心配そうな声色の兄が名前を呼んだ。不機嫌そうな目玉ごと兄の方へ向く。
似ていない顔から連想されるのはなんだろうか。
「んーん、なんでもないヨ！」
「そ、ならその変な顔やめてくれる？」
「辛辣ゥ！」
そのまま制服の裾を引っ張られ、すぐ側で顔が見れたと思えば額にかなりの刺激が。
「なんでデコピン！？」
「顔がムカついたから」
ゲスい…とは言えないものの、意外と傲慢な妹である。でもそんな原因を作ったのは言わずもがなあのゲスい兄だったりするのだ。
【瀬見の場合】
「天下一品レベルでダサい、だから白布くんにもあんな態度取られるんだよ」
目の前でジュースを飲みながらそう言う姿はまるで女王様。
いや、あながち間違いでは無いのだが。
家の中では常にそんな感じだったし、それが別々になっても何ら変わりはない。
「…………」
目を細めたと思えば、そのままじっと見つめられる。
「ほんっと、顔整ってるのにザンネン。
まあダサい服も分かってくれる人がいると思うよ。バレーしたいからバレーしよ」
毒のある言葉を吐いたかと思えば若干褒められた。
気分屋のあの子はお気に入りのバレーボールを持って今さっきまでしょぼくれてた俺を手招きする。
「俺のサーブ、拾えよ〜」
「腕もげる」
身内には着飾らずにいてくれる。
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ろい(プロフ) - ヒナさん» 果たしてオチはあるのか…？？（すっとぼけ顔）コメントありがとうございます、更新頑張ります！ (2020年6月24日 21時) (
レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 落ちはあるのか…？あるなら白布がいいなぁ、夢主可愛い！更新頑張ってください！ (2020年6月7日 12時) (レス) id: fe45ff59f5 (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - ryonさん» 可愛いですよね分かります（真顔）。応援ありがとうございます！ (2020年3月8日 13時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
ryon - え？夢主ちゃんて、可愛いすぎ、、 めっちゃ応援してます！ (2020年3月6日 9時) (レス) id: 89b2666c2a (このIDを非表示/違反報告)
ろい(プロフ) - 青い夕日さん» ありがとうございますううう！！自分で書いてて言うのもなんですけど夢主ちゃん可愛いですよね！！更新頑張ります！ (2020年3月5日 22時) (レス) id: 9883bc7676 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ろい
| 作成日時：2019年3月8日 22時
