【ハイキュー】白鷺さんはがんばらない。

１７．がんばらない ページ22

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「じゃあこれ、青葉城西の人によろしくね」

「ありがとうございマス」




書類を受け取って生徒会室から出るとそこには何故か烏野1年生がいた。




「…帰ってなかったの？」

「どうせなら帰りまで送ろうって話になったんですよ！」




日向の言葉に一瞬、きょとんとしてからすぐにフッと小さく笑った。




「アリガト、送ってくれて」




校門の方へ視線を向けて歩いて行く。
日向と山口は横並び、影山と月島は後ろに。そうやって歩いていっていると唐突に後ろにいた影山が口を開いた。




「あの、牛島さんって、」


その言葉から始まり、エンドレスで牛島さんの名前が出てくる。
もう焦りすぎて何言ってるか分からないしすごい剣幕だから声かけようにもかけれない。




「ちょっと王様、何言ってるか分からないんだけど」

「あ？」




この2人、やっぱり仲悪い。
どうして隣に並んで歩けるのか謎なんだけど。




「白鷺さん、着きましたよ！」

「あ、ほんとだ」




流れるように助け舟を出してくれた山口クンの言葉に反応してすぐ声を出した。

書類の入った鞄の持ち手をまた両手で軽く握って後ろに振り返る。




「送ってくれてありがと…練習頑張って」




小さくそう言うとツッキー(仮)以外の3人が返事してくれた。

学校から出て青葉城西の場所を念の為にもう一度確認してからメッセージが来ていることに気づいた。




白布帰ったら連絡

川西おつかい、がんばれ

五色鋭いクロスが打てるように今から練習頑張ってきます!!!

天童変なオトコに会ったらすぐ叫ぶんダヨ!

瀬見行きも帰りも気をつけてな

山形俺の携帯がない!

大平何かあったら白布か川西に連絡よろしくな

牛島及川に会ったら調子はどうだと伝えてくれ

牛島終わったら皆は迎えに行くつもりだ、連絡を入れてほしい




……過保護じゃん。
何人か物申したい人がいるけど、まずは牛島さん。オイカワって人の顔も何も知らないから伝えようが無いデス。

目も覚めてきたし、暗くなる前に帰ろ。





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