第五話 手入れ -2- ページ6
『いえ。目が覚めて良かったです』
五虎退「は、はい」
前田「あの、私からもお礼を…ありがとうございます」
他の粟田口の刀たちも頭を下げる。
『いいんですよ。少しでも皆さんが楽になってくれれば私も嬉しいですから。手入れは重症の刀剣男士たちからやっていますので、もう少し待っていてください』
上手く笑えてるかなぁ。徹夜のせいで表情金が上手く動いてない気がする。
前田「はい」
なんか微妙な顔してる気がする。うん。これ多分めっちゃきもい顔してるかもしれんな。川上から先輩の笑顔引くほど下手くそだと言われたからな。仕方ないでしょ仕事しすぎて表情なんか忘れたわ!!
そんなことを思いながら逃げるように次の刀剣男士を直しに移動する。
『えっと』
次に直すのは小夜左文字。
両隣で同じ左文字の江雪左文字。宗三左文字が寝ている。
小夜「…触らないでください」
明らかに警戒されているというか、これ刺されそうなんだが。
殺気立った小夜左文字。布団で寝ていた体を起こして刀を構えている。
『このまま放置しておくわけには』
小夜「僕の、ことは放っておいてください…!」
あぁ。これは完全に…。
小夜「ぐっ!!」
『!』
急にせき込んで蹲る小夜左文字。その口から赤い液体が見える。
だが私は思わず小夜左文字に駆け寄ってしまった。いや、そうなったら普通心配で駆け込むよね。
その瞬間、脇腹に激痛。
小夜「あ…」
『大丈夫、大丈夫。さ、手入れしようか』
うん。これくらいなんてことない。痛いけども!
小夜左文字は大人しく手入れを受け入れてくれた。
こんな感じで手入れ部屋にいた刀剣男士を手入れし、終わったころにはもうとっくに夕焼け色に染まっていた。
『…ふぅ、これで終わり』
こんのすけ「あの視察…」
『え?あぁ、そっか。いいよ視察なんて。この子たち救えたから』
あー、どうやって誤魔化そうかな。視察の資料作って提出しなきゃなんだけど…。
『それに山姥切に手入れだけって言っちゃったし。ん?』
電話が鳴っている。
『はいお疲れ様です』
政府の人「あ、お疲れ様です。視察終わりましたか?」
『あーまーはい』
政府の人「あの実はその仕事について追加が出ましたので報告を」
待って。この状況で一体何を追加させるんだ。
政府の人「実はそこの審神者になってほしいという」
はい??
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稲森(プロフ) - 時雨さん» 初めまして!コメント、誤字の報告ありがとうございます!ご親切に押してくださって嬉しいです。こんな感じで誤字も多いかと思いますがこれからもよろしくお願いします! (2020年6月4日 14時) (レス) id: 17ab3ec999 (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 夢主の性格が好きです(≧∇≦) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字らしきものを見つけましたのでお知らせしておきますね(*^^*)第13話の最後の行で、「短期は損気」と書かれておりますが「短気」の間違いだと思います(*^_^*) (2020年6月4日 0時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:稲森 | 作成日時:2020年5月28日 11時