【名探偵ｺﾅﾝ】私、今日から一般人辞めます

決行前夜 ページ28

ふわぁ、と大きなあくびをしながら目を覚ます。

時刻は昼の2時。

もう既に純黒が始まってるとは思えないほど何時も通りで、なんだか不思議な気分だ。


実はあの後菖蒲と記憶のすり合わせやとある作戦について話し合ってたらいつの間にやら朝になってたから、そのまま解散。
私は学校を休んで準備する方針だ。


菖蒲は「組織側だから恐らくNOCの始末に忙しくなる」って言って慌ただしく出ていった。

あんまり関わらないで、だそうだ。


降谷さんと赤井さんとキュラソーの超エキサイティンｯ！なカーチェイスはきちんと起きたみたく、ニュースは事故の話で持ちきり。

昨日はそのニュースしか見なかったくらい。


本当はレインボーブリッジまで行きたかったし、菖蒲も「見に行く？」って言ってくれたけれど、正直あの爆発に巻き込まれたらひと溜まりもないだろうからさすがに諦めることにしたよ。


推しの為の命、無駄なところでは消費してはならない。

散るときは華麗に潔く。これ大事。



さて、問題が一つある。

私はどうやって物語に関わればいいんでしょうか！？


よく考えてみれば私、少年探偵団も阿笠博士とも何の関わりもない。

コナン君や安室さんとも2度あっただけ。
何を理由に誘ってもらえると思ってたんだよ私。


『あ"ぁー、着々と準備だけが進んでくー。本編最後でいきなり知らないやつが出てくるやつー。やだなぁ！もっと伏線ありきで登場したいー』


多分今ごろキュラソーは警察病院。

明日、全てが始まる。


目的？

当然、キュラソー救助に決まってるでしょ。
なんせ、その為だけに色々揃えて作戦まで考えてるんだから。


『……いっちょ人命救助しますか』


助けられる命を助けるために、
私だけが知る犠牲へとなるように、
ぐっと手を握りしめた。


『あ、菖蒲の家に色々忘れた』


の、前に準備ちゃんとしよう。うん。

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