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ゴンくんとキルアが、敵に捕まった。戻ってきたクラピカ氏と、センリツと名乗る女性からそう聞いて、頬を引き攣らせる。なぜキルアが…と思ったが、尾行(と呼べるのか)がバレて逆に旅団に追い詰められた際に、クラピカ氏が捕まっては元も子もないと代わりにキルアが出ていったらしい。なるほど…。
ーーなるほどじゃない。
万が一キルアになにかあったら、私が近くにいたのに何故助けなかったって、重度のブラコンであるイルミさんに私が殺されるに決まっている。つまり！キルアの死は私の死！
勿論ゴンくんやクラピカ氏だって何度も言葉を交わした仲だ。無条件に命を懸けてまで…とは流石にならないが、できることなら助けてあげたい。そう思ってしまう時点で、確実に絆されている。
『…ベージタクルホテル？』
「ええ、そのホテルが彼らの待ち合わせ場所よ」
センリツさんは地獄耳というなかなか特殊な能力の持ち主で、雨音の中、幻影旅団の会話を聞き取ったらしい。その情報を元に次の作戦を考える彼らに、今度は私も真剣にその話を聞いた。
レオリオ氏の運転する車に乗り込み、奴らがつく前に先回りしようと急いでホテルに向かう。
「ターゲットはパクノダから、リーダー格の男に変更する」
そう言いながら変装をしたクラピカ氏の女装がなかなか似合っていて、場違いにも少しだけ笑いそうになった。
ーー作戦は、7時に停電を起こし、それに乗じて二人の奪還とリーダー格の男の捕縛。
私の任務は、ゴンくんとキルアの作戦決行までの時間稼ぎ及び逃亡の補佐。闇に乗じて彼らの手をつかめるかどうか。
私は幻影旅団の一人に身バレしている上に、能力も披露してしまっている。けど、例え彼が他のメンバーに私のことを伝えていても、クラピカ氏との関係性までは疑われていないはず。なにせゾルディックの方が印象的だろうしね。
旅団よりも早く到着したホテルの受付にクラピカ氏が紛れ込み、レオリオ氏がソファに座る。私はホテルの二階に潜み、七時まで待機。そして停電と同時に二人の逃亡の補助をする。
それ以外は臨機応変に対応してくれとは言われたけど、何もないといいな…。そう思っていたらセンリツさんがちらりとこちらを見た気がして、心音の変化から相手が何を考えているか把握できるとか反則すぎじゃないですか…！？とそのチートっぷりに恐れおおのいたのは数分前。
たった今ホテルに、旅団のリーダー格の男を含む三人と捕らわれたゴンくん達が到着した。
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未確認歩行物体(プロフ) - たくさんのコメントありがとうございます。まとめての返信で失礼します。しばらく更新していないにも関わらずたくさんの反応を頂きとても嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年11月24日 18時) (
レス) id: 859f873e93 (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - 読んでいく事にチートっぷりを発揮してて面白かったです！最高！ (2021年7月8日 14時) (レス) id: 36860c259a (このIDを非表示/違反報告)
なめなめきゃんでぃ(プロフ) - めちゃめちゃ面白くて読んでいてとっても楽しかったです！番外編や次回作など楽しみにしてます！できたらで良いので書いてくれると嬉しいです！素敵な作品を書いてくださりありがとうございました！！！ (2021年4月8日 23時) (レス) id: ed253bb936 (このIDを非表示/違反報告)
猫神(プロフ) - とても面白かったです！蟻編楽しみにしています！ (2021年1月16日 0時) (レス) id: f54e673977 (このIDを非表示/違反報告)
甲賀忍者(プロフ) - 番外編で構いません！更新いつまでもお待ちしております！ (2020年11月12日 22時) (レス) id: 0e780aa7b5 (このIDを非表示/違反報告)
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