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『んじゃ、おめでとうお疲れ様でした！ またね！』
「殺すぞ」
段々とキルアが辛辣になっていく件について。
現実世界とは名ばかりのゲーム外、島外にて。
ゲームのクリア報酬で指定ポケットカード3枚を現実世界に持ち帰ることが出来る…ということで、念願の【ブルー・プラネット】という宝石を入手したビスケさんと、
まぁ、つまり！ 多分これから、ゴンくん親子の感動の再会が始まるということで！だからどう考えても私は御役御免でしょう…！？
「Aさんが嫌じゃなかったから……よかったら、一緒にジンに会いに行かない？」
控えめにはにかむゴンくんに顔がこわばってしまう。
え、えええ…。や、別に嫌ってわけじゃない、嫌ってわけじゃないけど、全然よくはない…！前も似たようなこと言ったけど、そもそもゴンくんの父親のことは全く知らないし、感動の親子の再会に息子が同い年の友達を連れてるのはともかく、成人済みの女なんていたらちょっと困惑するでしょう…？私はする！
ビスケさんだって理由は違うけど遠慮してるし…ほら…。私も遠慮しとくよ！
言葉に詰まりながらもやんわり断ると、ビスケさんとキルアがため息をついた。ほんと勘弁してください…。
「はぁ…仕方ないわね！ ゴン、今は諦めなさい」
「ああ、とりあえず行こうぜ」
なん…だと…。思わず声が出そうになる。予想していなかった、まさかの私の意見が通る展開に胸熱。信じられない。これだけで明日は槍が降るんじゃないかと歓喜してる私が普段どんな扱いをされているのか3秒で分かるね。
それでも、そんな二人が私の意見を尊重してくれたことに驚きつつ喜んでいる素直な私は、相も変わらず二人の思惑に気づかない。
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