【刀剣乱舞】政府から審神者に人事異動することになった (ページ12)

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１１話ページ12

「ッ！！」

息を飲んでは声のした方を振り向くと姿勢よく立ちながらこちらを見つめる一振り。
「小烏丸…かい…」

すぐに槍の切っ先を向けようとした日本号を手で制しては、じっと相手を見つめる。
小烏丸はなぜか自身を持っていない丸腰、それに加えて内番服の状態で来た。こりゃ、別にアタシに危害を加えに来た訳じゃあない……のかねェ…？

「ふふ……不思議に思うておるか？我は比較的この本丸に来たばかりの新参者でな、傷も無ければ服だって新品、という訳だ。そこまで人間に憎しみの情は抱いてはおらぬ……が、信用しているわけでもない。故に、それ以降はわかるな？」

「つまりは毒やら何やらをやらかさないよう……監視しておく、って事だろうが。手を出したらたとえアンタでも容赦はしないぜ」
　

アタシに止められては軽く苛立っているのか小烏丸をギリ…と睨みながら日本号は槍を下ろした。

「我は今見ての通り丸腰。審神者に危害を加えよう物ならお主に先に刺されて終わりだ。こう、ブスリ、とな。子らに無理をさせるわけにもいかぬ。かと言って三日月共は審神者を嫌悪しているからな、この父が直々に来たというわけぞ」
して、何をすれば良い？と少し楽しそうに聞かれた物だから少し驚いた。

小烏丸自身、この本丸に来たばかりということは見る物全て初めてな物ばかりなのだろう。実際厨なんてあの建て付けの悪さだ、禄に人何て入ってなかっただろうからねェ…

日本号と顔を見合わせては、まぁいいか。と思った。
「ぁ～…そんじゃ、とりあえずこの箒でホコリとか煤を外に出しておいてくれるかい？アタシと日本号は棚とかの整理をするから。」

「よしよし、承知した。」

アタシから箒を受け取ってはサッ…サッ……とどこか楽しそうにはく小烏丸の姿が見られた。
こりゃ……別に警戒なんて必要、本当になかったかもしれないねェ……？日本号と一緒に雑巾を絞っては棚の食器を一度全部出しては棚の中を丁寧に拭いていく。

すぐに雑巾が真っ黒になったところを見れば相当長い間放置していたことが容易にわかったモンだ。
一通り綺麗にし終わったものの、やはりこの場所にも瘴気は少しばかりあるようで…パチン、と指を鳴らしては霊力を少し使って霊力を払わせてもらった。

事前に井戸から組んできた水を使ってはこれまた埃かぶった食器の洗浄を行なっていくことにした。
掃き掃除が終わった小烏丸も一緒に手伝ってくれたものだから予定より早く終わらせることができた