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#7 ページ7







『はぁぁぁ、研磨ぁぁ』





俺の前の席のAが、クルッと体を回してため息をつく。





孤爪「なに」



『どうしよう黒尾先輩やばい』





クロ、今回は何したんだろ。





孤爪「あ、今日朝早く来てた?」



『来てた』



孤爪「やっぱ行くと思った」



『え、研磨が言ったの?』





言ってないって言わないと面倒臭くなりそうだな。





孤爪「違うよ、クロ自分の意思で」



『黒尾先輩、私が早く来てるって聞いたって言ってたよ』



孤爪「夜久くんとかから聞いたんじゃない?」



『そっか〜』





Aがバカで助かった。





『黒尾先輩、私のことどう思ってんだろ』



孤爪「え?」



『え?』





まさかあそこまでやられて気付いてないの?





孤爪「いや、別に」



『自分でちょっとは期待しちゃってるのが悔しい…』



孤爪「何それ、クロのこと好きなんでしょ?」



『うん、好き』



孤爪「じゃあ何が悔しいの」



『だってみんなにあんなことやってるかな、って考えたら期待いちゃいけないなぁって思って』





クロはそんな誰彼構わず可愛いとか言わないと思うけどな。





クラスではどうなんだろ。





でも1つ言えることは、





孤爪「クロ、誰にでも思わせぶりなこと出来るほど器用じゃないと思うよ」



『えっ…』





ちょっと嬉しそうな顔をするA。





こんなAを好きになるクロの気持ちが少し分かった気がした。





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作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.  
作成日時:2020年4月17日 12時

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