#5 ページ5
*
Gwの宮城遠征を目の前にした日の朝。
黒尾「おはよ、A」
『あ、黒尾先輩!』
黒尾「朝早ぇのな、マネージャーさんは」
『黒尾先輩こそ、今日は早いですね』
黒尾「まぁな」
昨日の帰りに研磨が、
「Aいつも朝早く来てるっぽいしたまには行ってあげれば?」
なんて言うから来てみたら本当にいたってわけ。
多分研磨は俺の気持ち気付いていやがる。
「クロもAと2人きりになれるんじゃない?」
なんて少しイタズラな目で言っていた。
『なんか用事あるんですか?』
黒尾「いや、Aが早く来てるって聞いたから俺も早く行こうかなって」
『なんで…ですか?』
コイツはいつもこうだ。
俺が自分のことを好きだって気付いてるはずなのに。
黒尾「Aと2人でいられるから」
『またそういう事言って…』
黒尾「…分かってんだろ、ばーか」
『ちょ、先輩…』
部室で準備をしていたAに軽くチョップを入れる。
『黒尾先輩の方こそ、気付いてるくせに…』
黒尾「ん?なんて?」
『なんでもないですよーっだ』
聞こえないふりをした。
茶髪の隙間から覗く顔は赤くなっていた。
黒尾「おーおー、そんなに赤くなっちまって」
なんてAの髪を耳にかけて言った。
『ばっ、ばかっ…!///』
黒尾「先輩にバカって言っちゃうわけ?Aチャンは」
『黒尾先輩が悪いんですよ…!』
黒尾「可愛いこと言ってんじゃねぇ」
この照れてる顔を見るのが堪らなく楽しい。
黒尾「ほんじゃ俺も準備すっか〜」
なんて言って、制服のボタンを外す。
*
154人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
オタク - クロいいですよね!私も好きです! (2021年2月14日 23時) (レス) id: 66de9d263b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mi… | 作者ホームページ:I don't have.
作成日時:2020年4月17日 12時